第50回ピエダーデ盆踊り=清水総領事夫婦も浴衣で参加

第50回ピエダーデ盆踊り会場入り口の鳥居

 ピエダーデ体育文化協会(堀田ネルソン会長)による「第50回ピエダーデ盆踊り大会」が28日午後7時から午後11時、サンパウロ州ピエダーデ市の同協会会館にて開催された。聖南西地域(ソロカバ、ボツカツ、カッポン・ボニート、ピラール・ド・スール、ヴァルゼン・グランデ、イビウナ、オザスコ)の各協会からの参加もあり、会場には延べ約2千人が訪れ、前日から10度近く気温が下がった寒空の中でも、会場には熱気が充満していた。

 ピエダーデの盆踊りは1972年に初めて催され、コロナ禍による2020年と21年の休止を経て、今回節目の50回目を迎えた。ブラジル日系社会の中でも伝統ある行事として知られる。
 午後7時からの開会式では、清水享サンパウロ総領事が櫓の上から挨拶し、「歴史あるイベントに参加でき、とてもうれしいです。古川シルビオ(聖南西文化体育連合)会長が説明なさったように、盆踊りは日本では先祖を敬うとても大切なイベントです。この素晴らしいピエダーデの益々の繁栄と皆様のご健康を願います」と述べた。
 その後、餅まきが行われ、総領事夫妻らが櫓の上から撒いた餅やお菓子を、参加者はビニール袋を持って大歓声を上げながら受け止めていた。
 盆踊りは、「相馬盆唄」、「炭坑節」、「チャンチキおけさ」、「河内おとこ節」と日本でも定番の曲のほか、お祭りダンスとしてDA PUMPの「Rhapsody in Blue」、ブラジルでも人気の「マカレナ」の6曲を組み合わせて行われた。

浴衣を着て盆踊りを楽しむ清水享サンパウロ総領事夫妻

 清水総領事夫妻は、今回の赴任を合わせて約3年のブラジル滞在経験を持つが、盆踊りには今回が初めての参加だった。夫婦揃って浴衣を着、来場者とともに踊りを楽しんだ。
 盆踊り終盤には、ピエダーデ日本語学校の生徒が中心の伯龍太鼓が演奏を披露し、会場から喝采を浴びた。
 人気の焼きそばは、800食が売れ、牛丼や唐揚げなどの定番日本食、トヘズモなどのブラジル料理も販売された。

お祭りダンスを楽しむ来場者たち

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