アート展「Inspiração da vida(生命のインスピレーション)」が聖市南部のブラジレイロ・ブリタニコ・センターにて11月1日まで開催中で、日本人としては唯一、大野歩(53歳、大阪府出身)さんが出品している。
このアート展の目的は、経済的に脆弱な状況にある子どもや青少年に社会的かつ包括的なケアを提供するために1987年から活動しているNGO「ヴィダ・カーサ・デ・アポイオ」への支援金を、アートを通じて集めること。
今年はクラウディオ・エディンガー、ベッティーナ・サマイア、マルコス・ガロット、ミケーレ・ミラン、ララ・マタナなど国内の文化シーンで頭角を現しているアーティストを含む60人以上の画家が参加、200作品が展示されている。
大野さんの作品タイトルは「Harmonia de Lótus e Carpas(蓮と鯉の調和)」。そこに込められた想いを尋ねると、「日本では鯉は忍耐と根気、蓮は純粋を象徴します。この作品では日本の調和の心『和』とブラジルの自然の広大で活気あふれる美しさや懐の広さとを融合させようと試みました。この生命エネルギーを私の作品を通じて感じて頂ければ幸いです」と説明した。
【会場】Centro Brasileiro Britânico 【住所】Rua Ferreira de Araújo, 741, Pinheiros 【時間】平日午前9時から午後6時、週末午前10時から午後4時まで。【電話】11・97403・5435