9歳児が23匹の小動物を虐待=あまりのひどさに人々震撼

 パラナ州北部ノヴァ・ファティマ市で13日(日)夜、動物病院に9歳の少年が壁を飛び越えて侵入し、飼育場の23匹の小動物を虐待して殺す事件が発生した。この飼育場は、子供の日(ブラジルでは10月12日)を記念して設置されたばかりで、少年は犯行前日に行われた開設式で現場を訪れていた。事件の一部始終が防犯カメラに記録されており、その残虐な行為が人々を震撼させている。15日付メトロポレスなど(1)(2)(3)(4)が報じた。
 同院経営者のルシオ・バレト獣医の通報を受けて駆けつけた警察によると、飼育場の囲いの内外でウサギやモルモットなどの小動物23匹の死体が発見された。防犯カメラの映像には、犬を連れた少年が敷地内に侵入し、飼育場のドアを開けて小動物を解放した後、追いかけ回す様子が捉えられていた。
 その後、少年は攻撃を始めて、動物の頭を蹴ったり、壁に投げつけたりの残虐行為を約40分間繰り返した。
 映像解析で特定された実行犯の少年は、祖母と暮らしており、暴力歴はなかった。警察の事情聴取に対し、彼は犯行を認めており、自分がどのように実行に移したかを詳細に語ったが、攻撃に対して反省の色を見せなかったという。
 少年の母親はテキストメッセージでの取材に応え、「想像もできないことでした。彼はいつも動物に対して愛情を持って接していました。私たちは、すべてが最良の形で解決するよう適切な対策を講じていきます」と述べた。(5)
 動物を虐待することは犯罪行為であり、死亡した場合はさらに加重される。だが、児童青少年憲章(ECA)によれば、この少年はまだ9歳であるため、賠償責任が発生する可能性はあるが、刑事責任を問われることはない。少年は後見評議会(児童相談所)のサポートを受け、専門家による心理治療が開始された。
 バレト獣医は動物の死体を発見したときの恐怖について、「本当に恐ろしい状況でした。私たちは長年にわたり、動物たちを心から大切に世話してきたのに、突然あんな光景を目の当たりにし、深い悲しみと無力感を感じています」と悲痛な胸の内を明かした。

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