日本で9月16日が「アサイーの日」に制定されて今年で5周年を迎える。同記念日を祝して同日、東京の株式会社フルッタフルッタ(長澤誠社長)が、SHIBUYA109渋谷店の店頭スペースでイベントを開催した。
会場には1日限定の「アサイーキッチンカー」が設置され、アンケートに回答した来場者には、試食サイズのミニアサイーボウルとアサイーの日特製ステッカーが無料プレゼントされた。昨今のアサイー再ブレイクの担い手であるZ世代(概ね1990年代後半から2000年代に生まれた中学生から20代前半の世代)の来場者を中心に行列ができ、午前11時に開場すると終了予定時刻までの整理券は午後2時で配布終了となる盛況ぶりだった。
同社は2002年にブラジル最大手アマゾンフルーツサプライヤーCAMTA(トメアス総合農業協同組合)産フルーツ原料の独占輸入販売代理店として設立され、2000年代に日本でアサイーブームを引き起こした。1929年9月16日がアマゾン川河口のベレンに日本人を乗せた第一回移民船が到着した日であることから、アサイーが世界に広まる基礎を築いた同地の日本人移住者に敬意を表し、アマゾン日本移民90周年を記念して「アサイーの日」の制定にも尽力した。
「アサイーの日」のイベントは、前回まではファン限定の屋内イベントとして開催され、屋外での一般公開イベントは初めての試みであった。会場スペースはZ世代が集まる人気スポットで、施設側もZ世代の間で関心が高まるアサイーでぜひイベントを開催したいという想いがあった。
来場者には同社のロングセラーである『お家でアサイーボウル』のプロモーションが行われたほか、アサイーの日の由来やCAMTAによる「グロッソ」アサイーを使用したアサイーボウルの濃厚なおいしさ、アサイーの本来の価値や環境持続型農業であるアグロフォレストリーで栽培されていることなどの付加価値が伝えられた。
アサイーのイメージを問うアンケートでは、「健康・美容」「おしゃれ・トレンド」「サステナブル」「贅沢・ごほうび感」のうち「健康・美容」が最も多くの回答数となった。同社の広報の松田恵子さんは、「見栄えを重視する“インスタ映え”もアサイーボウルの人気の要素の一つと想像していましたが、それよりも健康的なものとして認識されていることが明らかになりました」と、意外な結果に驚きを見せた。「今後もアマゾンの豊かな恵みと日本人移民の足跡と今をお届けすることで、ブームが落ち着いてもファンの皆様に継続的なユーザーになっていただき、両国間をさらに近い存在に感じていただくことも目標です」と抱負を語った。