「緊張と楽しみで心が一杯」=龍踊り部員が本場長崎へ=JICA研修で約一カ月

壮行会の様子。前列左から川添元会長、石川さん、マキヤマさん、和田会長

 ブラジル長崎県人会龍踊り部は9月29日、石川ラケウ部長(35歳、3世)とマキヤマ・エジソン・ナオトさん(2世、40歳)の長崎研修壮行会をサンパウロ市の長崎県人会館で行った。2人はJICAの日系社会活性化研修で10月5日から11月1日まで長崎に滞在し、本場の龍踊りを学ぶ。引き受け先は長崎市役所。
 龍踊り部は2015年に当時会長だった川添博さんが創設し、コロニア芸能祭やリベルダーデの七夕祭り、日本祭りなど多くのイベントで龍踊りを披露してきた。JICA研修で龍踊り部のメンバーが日本へ派遣されるのは今回が初めてだという。
 壮行会で挨拶に立った石川部長は「初めて日本に行きます。緊張と楽しみで心が一杯です。本場の龍踊りを体感して、もっと部を盛り上げられるように頑張りたいです」と述べ、マキヤマさんは「これまで龍踊りを練習してきたけど、まさか本場長崎で体験できるとは思わなかった。しっかり2人で練習して無事に帰ってきます」と語った。

今年1月にサンパウロ市で行われた東洋祭りにて龍踊りを披露した龍踊り部

 現在は同部顧問を務める川添さんは「龍踊り部員の訪日実現をとても嬉しく思います。大変貴重な機会なので、2人にはぜひ本場の龍踊りをブラジルに持って帰ってきてもらいたい」と述べた。
 ブラジル長崎県人会の和田佐代子会長は「今回を機に本場の龍踊りを体験し、また日本という素晴らしい国を楽しんできてください。帰国後は県人会や龍踊り部のメンバーに土産話や龍踊りのテクニックなどを教え、活動を盛り上げてください」と励ましの言葉を送った。
 龍踊り部のメンバーは現在22人。年齢は20~30代が中心で、日系非日系を問わず参加している。毎週月曜日夜に練習を行っており、メンバー募集中。興味がある人は同県人会(メールnagasakibrasil@gmail.com)または同龍踊部(メールjyaodoribrasil@gmail.com)まで連絡を。

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