20日夜、パラナ州海岸部で、大きなコンテナを積んだトラックがバンと衝突。トラックがバンの上に倒れかかってきたため、バンとトラックは車道を外れた上、バンに乗っていた未成年者6人を含む9人が死亡した。バンにはカヌーの大会に出場した選手たちが乗っていた。同日付G1サイト(1)が報じている。
事故は20日21時40分頃、パラナ州海岸部の国道376号線で発生した。グアラトゥーバ市内の同道665キロ地点で、ブレーキが利かなくなったトラックが前を行くバンの後部に激突。その衝撃でバンは他の車にもぶつかった後、路上で横転。
バンはその後、倒れかかってきたトラックの重みで、トラックと共に道を外れ、がけ下に転落。コンテナの重みと転落の衝撃とでバンは大破した。
バンに乗っていたのは「プロジェト・レマール・パラ・オ・フトゥロ」に参加しているリオ・グランデ・ド・スル(RS)州ペロタスのカヌーチームで、プロジェクトのコーディネーターと選手8人、運転手の計10人が乗っていた。その内、15〜17歳の少年6人とヘレンさんという20歳女性、運転手とコーディネーターの計9人が亡くなった。
同チーム唯一の生存者はジョアン・ミラガレージョさん(17)で、軽傷で救助された後、やはり軽傷だったトラックの運転手と共に、サンタカタリーナ州ジョインビレの病院に運ばれ、手当てを受けている。クレーン車の助けも受けて回収された遺体は、解剖検査のため、パラナ州クリチーバの法医学研究所に送られた。
このチームはサンパウロ市で開催されたカヌー大会で、団体6位、メダル7個(金2個、銀3個、銅2個)という優秀な成績を収め、サンタカタリーナ州を経由してペロタスに戻るところだった。
ペロタス市のパウラ・マスカレニャス市長や同州のエドゥアルド・レイテ知事は事故の知らせを受けて弔意を表明。ペロタス市長は7日間の服喪を宣言した上、21日朝、遺族を訪問して慰めた。