街角ちょっと見=マリリン・モンローが目の前で

 

目の前で歌い踊るマリリン・モンロー
目の前で歌い踊るマリリン・モンロー

 サンパウロ市ジャルジン区の「映像と音の博物館(Museu da Imagem e do Som (MIS))」で、10月31日まで「ビリー・ワイルダーの映画」展が開催中だ。『サンセット大通り』などでアカデミー賞ほか多くの賞を受賞した映画監督、脚本家。
 3フロアを使い、彼の27作品中13の映画作品のシーンを再現した展示がされており、映画に没入できるような演出になっている。
 例えば『お熱いのがお好き』では、マリリン・モンローが目の前であの有名な「I Wanna Be Loved by You」(ププッピドゥー)を歌って踊るところが見られる。「彼女はこんな大きさだったんだ」と妙に感動してしまい、実にキュートな仕草に彼女の歌を繰り返し聞いてしまった。『七年目の浮気』でニューヨークの地下鉄で、ドレスが舞い上がるおなじみのシーンも目の前で見られる。
 オードリー・ヘップバーンの代表作の一つ『麗しのサブリナ』で、イーディス・ヘッドがデザインしたドレス(レプリカ)なども間近で見られて、映画ファンにはたまらない展示だ。
 入場料は20レアル。ハリウッドのワーナーブラザーズスタジオやユニバーサルスタジオに勝るとも劣らないクオリティーの高さに、ブラジルアートの底力を見た。(君)

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