出来高が少なかったこの日、ボベスパ指数は世界の株式市場の動きに追随し、1.02%上昇の131,212.58ポイントと、1,319.26ポイントも上昇した。1日で133,000ポイント強まで1.08%上昇した9月26日以来の大幅上昇となった。一方、商業ドルはどの分野でも安定せず、終始変動し、0.06%の小幅上昇で5.70レアルで終わった。DI(長期金利)も同様で、午後の早い時間帯に小幅な変動が見られたが、方向感のないまま終了した。
米国と欧州では株式市場が上昇し、世界的な投資家心理が明らかになった。その理由はひとつ、今週末のイスラエルによるイランへの限定的な攻撃を受けた原油価格の暴落である。「最近のイスラエルの軍事行動は、原油供給に影響を与えるようなエスカレーションとは市場には映らないだろう」とシティのアナリストは書いている。地政学的リスクの軽減は安心感をもたらしたが、イランが満足していないというリスクは残っている。
ブラジルでは、原油価格の下落がペトロブラス(PETR4)に直接的な影響を与え、同社株は0.17%下落した。コモディティの急落は、1.68%下落したプリオ(PRIO3)、0.65%下落したペトロレコンカーボ(RECV3)、1.35%下落したブラバ(BRAV3)にも影響を与えた。
しかし、石油セクターの損失は、今日のIbovespaの良い勢いを損なうことさえなかった。ヴァーレ(VALE3)は、鉄鉱石が急上昇したため、1.86%上昇し、この日の最高値を記録した。鉱業会社のトップが交代したことも、状況を明るくした。
月曜日に下落したセクターはほとんどなかった。ミネルバ(BEEF3)が50億レアル以上の支払いを行い、マルフリグ(MRFG3)からの工場買収が最終的に完了したこの日、BRF(BRFS3)は4.71%、JBS(JBSS3)は4.19%、それぞれ2.37%、2.15%上昇した。
銀行は、0.19%下落したBB(BBAS3)を除き、プラスを維持した。サンタンデール(SANB11)は、明日開店前に24年第3四半期のバランスシートを発表し、1.09%上昇した。この日最も取引量の多かったブラデスコ(BBDC4)は1.81%上昇し、イタウ・ウニバンコ(ITUB4)は1.22%上昇した。
この日のビッグネームは間違いなくアズール(AZUL4)で、債権団と合意に達した後、13.99%急落し、6レアルを超えた。また、4.55%進んだゴル(GOLL4)を引っ張った。
出来高僅かなIbovespa
XP社のチーフ・ストラテジスト、フェルナンド・フェレイラ氏は、フォーカスが本日発表されたが、取引量が少なかったことから、「アメリカの投資家の間でブラジル株式市場への関心が低いことがわかる」とした。同氏によると、ブラジルの株式市場は今年、そしてここ数年、世界の株式市場よりもパフォーマンスが悪いという。しかし、国外では(この次の週は)重苦しい週になりそうで、このことも外国投資家の関心を奪っている。
今週に限って言えば、火曜日(29日)にグーグルの親会社であるアルファベット、水曜日(30日)にマイクロソフトとフェイスブックの親会社であるメタ、木曜日(31日)にアップルとアマゾンなど、超バランスシートの週となりそうだ。しかし、データはまだある。米国は今週、一連の労働市場指標を発表し、金曜日(1日)には恐怖の雇用統計が発表される。前日には個人消費インフレ率(PCE)もある。しかし、週が終わりに近づくにつれ、いよいよ、米国大統領選挙日も5日(火)に近づいてくる。
とりあえず、心を落ち着かせましょう。