ブラジル日本語センター(矢野敬崇理事長)が主催する「第20回日本語祭り」が20日、サンパウロ市内の同センターで(Rua Manuel Paiva 45, Vila Mariana)で行われた。あいにくの雨模様にも関わらず、多くの家族連れの来場者らが訪れ、ワークショップや日本食を楽しんだ。
毎年この時期に開催。同じく主催する「全伯日本語学校生徒作品コンクール」の入賞者表彰式も併せて行い、一人ひとりにメダルが贈られた。会場には毛筆、硬筆、作文、絵画、イラスト、漫画の全6部門の入賞作品が飾られ、自らの作品と記念写真を撮る姿も。入賞者の力作を熱心に眺める来場者も多かった。
会場内では広島風お好み焼き、串焼き、おにぎりが販売され、それぞれ完売する程の盛況ぶりだった。書道や折り紙、けん玉やだるま落としといった日本の遊びなどの体験ワークショップコーナーでは、日本語学校の先生らが講師を務めた。
プロの手ほどきの下で楽しみながらも夢中で取り組み、このうち書道では「忍」「桜」などの漢字を選ぶ参加者が多く、出来上がった作品を大切そうに持ち帰る姿も見られた。
コンクールの表彰式はセンターのYoutubeチャンネル(@CanalCBLJ)でも生配信され、オンラインで参加した受賞者も多数いた。表彰式の最後には、マンガ部門で最優秀賞を受賞した、サエキ・イケタニ・マイ(Mai Iketani Saeki)さんが代表してスピーチを行った。彼女はEグループで、作文部門は金賞、毛筆と絵画部門は銀賞、硬筆部門で銅賞も受賞している。
サエキさんは「私は小さいころから毎年作品コンクールに参加しています。メダルを取るたびにうれしい気持ちになり、次も頑張ろうというモチベーションにつながります。今まで合計19個のメダルを手に入れることができました(会場から拍手)。その約半分は大好きな習字です。習字をすることによって、集中力を高め、自分自身と向き合い、心が落ち着いてすっきりします。これからも作品コンクールに参加して、私の青春の一部として大切にしていきたいです」と今後の抱負で締めくくった。