インテルラゴス・サーキットでのF1グランプリの翌日、サンパウロで本当に加速したのはボベスパ指数だった。1.87%高の130,514.79ポイントと、2,394.04ポイントの大幅上昇となった。これは、今年2月6日の2.21%以来、1日で最大の上昇率だ。商業用ドルもこの日の好調な雰囲気につられて1.48%下落し5.78レアルとなった。DI(長期金利)は軒並み低下し、先週の力強い上昇の一部を取り戻した。
その好調だった理由はただひとつ、経済チームとルーラ大統領の歳出削減に関する話し合いだ。早朝9時、大統領とフェルナンド・ハダジ財務相が会談した。ルーラ大統領のスケジュールの都合で何も決まっていない中、ハダジ氏は「技術的な面では非常に進んでいる」とし、「今週中には発表できるだろう」と楽観的に述べた。財務省的には、すでにいくつか決まっている事項があり、「(協議は)非常に進んでいる。大統領は週末にこの問題に取り組み、専門家にブラジリアまで来てもらい、詳細を説明するよう頼んだ。私たちは最終局面に来ていると思う」と述べたことが市場を安心させた。
一方、アメリカでは、明日の選挙(議会も刷新される)だけに注目が集まっている。その結果、主要株価指数は変動し、赤字で引けた。BV銀行のチーフ・エコノミスト、ロベルト・パドバーニ氏にとって、民主党の勝利がブラジルのマクロ経済シナリオにとって良いことは明らかだ。パドヴァーニ氏は「トランプは財政拡大、貿易閉鎖、極端な移民政策を掲げている。これらはすべて、インフレ率の上昇と国際金利の上昇が長期化することを示している。つまり、世界的なドル高です」と言う。
だが、この問題について最終的な判断を下すのは投票箱だ。それまでは、ブラジルのSelic金利の決定(水曜日)と米国の金利決定(木曜日)がある週でも、ブラジルの投資家の懸念のポールポジションは財政のままだ。また、中国では全国人民代表大会(全人代)常務委員会首脳会議が予定されている。
歳出削減を取り巻くこのポジティブなシナリオでは、発表前にもかかわらず、Ibovespa株は非常によく反応した。下落したのは5株強のみ。残りは上昇した。
ヴァーレ(VALE3)は、鉄鉱石が上昇した日に、トレーダーが中国での首脳会談を待ち望み、1.03%上昇した。
ペトロブラス(PETR4)は、国際原油価格の堅調な上昇と同社CEOの声明にもかかわらず、0.23%の上昇にとどまった。PRIO(PRIO3)は2.58%上昇、ブラバ(BRAV3)は2.35%上昇、ペトロレコンカーボ(RECV3)は4.30%上昇した。
バランスシートも貢献した。クラビン(KLBN11)は、2024年第3四半期の数字が回復力を示し、4.85%上昇した。本日四半期貸借対照表を発表するイタウ・ウニバンコ(ITUB4)は1.35%上昇し、「銀行シーズンの主役」になると予想した。
マガジン・ルイザ(MGLU3)は10.38%、コグナ(COGN3)は11.03%、CVC(CVCB3)は9.28%上昇した。またGPA (PCAR3) は8.19%上昇、MRV (MRVE3) は6.81%上昇した。
下降局面では、アズール(AZUL4)が3.01%下落し、やはりドル高とリスク機関からの格下げに苦しんだ。
このような激しい週だが、Focus Bulletinもあり、B3の取引時間が延長された初日もあった。あまりに盛りだくさんなので、注意して見なければ、どれがどのような影響を与えたかの評価が難しい。言い換えれば、誰が最初にゴールラインを越えたのかわからないだろう。