在サンパウロ総領事館は在ブラジル日本国大使館職員を騙る詐欺電話の被害報告が複数寄せられたとして、注意を呼び掛けている。
同領事館によれば、詐欺電話に関する報告は1日以降に相次いで寄せられ、その範囲はゴイアス州、セアラ州、サンパウロ州、パラナ州などブラジル全域に広がっているという。
詐欺師は大使館の電話番号を偽装して電話を掛け、「日本であなたの名前を使用した詐欺が行われ、あなたに逮捕状が出ている」と不安感を煽り、LINEの連絡先や口座情報などを聞き出し、金銭を要求してくるという。犯人は日本語のみを話し、日本語話者を標的にして犯行を繰り返している可能性がある。
在サンパウロ総領事館では「日本の公的機関(大使館、総領事館、警察など)が、在留邦人の方々に逮捕を示唆して、金銭を求めることはありません」と述べ、警戒を呼び掛けている。