エスピリトサント州にあるカピシャーバス山（Montanhas Capixabas）は海から近いところにある観光地だ。南東部地域の中でも有名な観光地ではないが、アドベンチャーツーリズムが楽しめる上、ヨーロッパから影響を受けた料理やオーガニック食品でも知られている。年末休暇向けの観光地案内として6日付テラサイト（1）が報じた。
同州州都ヴィクトリアにあるエメラルドグリーンで有名なグアラパリ海岸から約50km離れると、青色の岩石にアグリーツーリズム、ヨーロッパ風の料理を楽しめる観光地に着く。
ドイツ、イタリア、オーストリア、ポーランドの移民文化の影響を受けてできたカピシャーバス地域は、アフォノーゾ・クラウジオ、ブレジェトゥーバ、カステーロ、コンセイソン・ド・カステーロ、ドミンゴス・マルチンス、ラランジャ・ダテーラ、マレシャル・フロイアーノ、ヴァージェン・アルタ、ヴェンダ・ノーヴァ・ド・イミグランテの九つの町で構成されている。
アンジェロ・ジラルージ高速道路のBR―262とES―164の間にある全長約8キロを走ると、緑に囲まれた豊かな自然のトンネルが続き、当地の主要観光名所ペドラ・アズールを通る。
豊かな緑に囲まれたペドラ・アズールは標高1822メートルの花崗岩の巨大な岩で、光の当たり具合によって灰色から青色に変わる美しい色彩を見せる。
岩から突き出た爬虫類のような突起部が特徴的で、その形から名付けられた「ペドラ・ド・ラガルト（トカゲ岩）」は、ペドラ・アズールと共にこの地域のシンボルとなり、ポストカードの写真にもよく使われている。
■ペドラ・アズール州立公園
ドミンゴ・マルチンスにある州立公園は、エスピリトサント州の中でも最も訪問者が多い公園で、数々のトレッキングコースがある。バーゼサーキット（o Circuito da Base）からペドラ・アズールは往復2kmのコースで展望ポイントが休憩所になっている。
トリーリャ・ダス・ピスシーナス・ナトゥライスは2・5kmの険しいトレッキングコースとなっており、ロープを使って岩を登り、天然風呂やカピシャーバ山脈の眺望を楽しむことができる。
■フォルノ・グランデ州立公園
標高2039mで尖った円錐形の岩石でできており、州で最も標高が高く、この地域のあらゆるところから眺めることができる。
同州環境研究所（IEMA）によると、当公園の名前にあるフォルノ（＝パンの焼きがま）は、イタリア系移民が当地に移民した時に「大きなパン焼き窯」と称していた事から今日までこの名前で親しまれているという。
ドミンゴス・マルチンスのアラセから20km離れたところにある。290m滝トレッキングコースから自然なプールとして知られている850mに連なる黄色い井戸トレッキングコースがある。
■ペドラ・アズール・アドベンチャーエコ公園
ドミンゴ・マルチンスのファゼンダ・ジラルジにあり、ペドラ・アズールの前にあるエコ公園には、ペドラ・ド・ラガルトまで高さ30mの、バギーに乗って楽しむトレッキングコースがあり、道中にはペドラ・アズール公園、フォルノ・グランデ、ピコ・ダ・バンデイラ公園を見渡すことができる。ツインルームやスイートルーム、プライベートルームなどキャンプ場もある。
■ブラジル最長のジップライン
最近、同州ではブラジル国内で最長のジップラインを作った。全長約3kmのジップラインは、2・1kmの長さと約850mに分かれている。来場者は400mの高さからケーブルを使って時速120kmで滑り降りることができる。
