清和友の会(中沢宏一会長)は23日(土)、ツアー企画「第五回ブラジル日系社会遺産遺跡巡り」を実施する。今回のテーマは「コチア産業組合の足跡を辿りその功績を顕彰する」。同組合の活動中心地の一つだったサンパウロ州ヴァルゼン・グランデ・パウリスタ市(VGP)を訪れ、その遺構を巡る。日系社会の歴史を描いた長編小説『百年の水流』の著者として知られる小説家の外山脩氏による講演、ADESC(農協婦人部連合会)フェイラでの買い物なども予定。参加費250レアル。バス手配のため、早めの申し込みを呼び掛けている。
企画案内のため、中沢会長、榎原良一副会長、宮村秀光さんが編集部を訪れた。清和友の会は移民1世世代が少なくなっていく中で、ブラジルにおける日本人移民の果たした役割や功績を次世代及び日本に伝える活動を行っている。同ツアー企画ではこれまで、サンパウロ日本人学校やイタぺセリカ・ダ・セラ日語学校、日本人移民が戦後に収監されたアンシェタ島などを訪れた。
当日は午前7時にサンパウロ市リベルダーデ区の旧ニッケイ新聞社ビル前(R. da Glória, 332)をバスで出発。道中に車中から旧コチア産業組合本部や倉庫群を見学し、スポーツ施設「Coopercotia Athletic Club」、国士舘大学スポーツセンター内コチア青年の広場内慰霊碑、ADESCフェイラを訪れる。昼食を挟み、外山氏による講演「コチア産業組合の足跡と功績を辿る」が行われ、その後、参加者による意見交換会を行う。午後5時にサンパウロ市帰着予定。
中沢会長らは「コチアは日系社会の基盤となっただけでなく、ブラジル社会に対しても非常に大きな貢献をした。組合法やセラード開発など今に繋がるものが数多くある。1世世代の活躍を次世代や日本、ブラジル社会にしっかりと伝えるため、まずは私達でコチアのことを学びましょう」と語り、参加を呼び掛けた。
参加申し込み、詳細問い合わせは、宮村さん(電話11・98296・8834)、榎原副会長(11・98170・2280)まで。