11月9日にサンパウロ現代美術館(MASP、パウリスタ大通り1578番)で、 木下節生太鼓グループ(木下節夫代表)が25周年記念コンサートを行う。木下節生さんは、1994年にサンパウロ市で4人のミュージッシャンと「御太鼓」(ゴダイコ)というグループを結成し、翌年単独で日本に渡り、「和太鼓倭」(ヤマト)というプロの太鼓グループで3年間修行した。その期間中、イスラエルや日本、ブラジルでは 2 回メンバーとして演奏に参加した。
1999年にブラジルに帰国し、3月30日に木下節生太鼓教室を開始した。その後も1年の半分は日本に滞在し、日本滞在中は長唄のお囃子(笛や太鼓)のお稽古を受け、その生活は20年以上続いている。2010年には、日本で第 9 回東京国際和太鼓コンテストにソリストとして選ばれて、2011年にはサンパウロ州芸術大学音楽療法学科を卒業をした。
一緒に指導する岩本光恵は、1997年「和太鼓倭」の教室に参加して、1999年に木下さんと一緒にブラジルへ渡り太鼓の活動を始めた。北原民江先生のもとで琴や民謡の指導を受け、現在、日本の正派邦楽会の免状を取得している。東洋大学社会学部を卒業をし、在学中にはブラジル日系社会の研究でブラジルに来たこともある。木下さんの音楽療法と、岩本さんの社会学の研究が相乗効果を生んで、太鼓を教えながらブラジル人に日本文化を伝える生活を続ける。
木下さんは「この25年で、数えきれない数の生徒さんたちが一緒に太鼓の練習をしてきま
したが、本当に太鼓が大好きで太鼓が自分の人生の中でとても大事な部分を占めている人たちの参加が多いように思います。25周年記念コンサートでは 30 人ほどの生徒さんたちが、太鼓だけではなく
ブラジル風の民謡とお琴も発表をします。チケットは残り僅かですが、もしお時間がありましたら是非お越しください。お待ちしております」と呼びかけている。
木下節生太鼓グループ25周年記念コンサート
MASP Av.Paulista, 1578
11月9日19時開演
チケット120レアル(半額席あり)
https://masp.byinti.com/#/event/setsuo-kinoshita-taiko-group-25-anos