金曜日! ボベスパ指数は1.43%下落の127,829.80ポイント、最安値は1,851.90ポイントで、2%以上下落した後、2023年9月以来の大きな下落幅となった。サンパウロは雨の金曜日となり、株にとっては憂鬱な一日となった。本日の大幅下落で、今週は0.23%のマイナスとなり、3週連続の赤字となった。IBOVの終値が128,000ポイントを割り込むのは、8月7日に0.99%上昇し127,513.88ポイントとなって以来である。
金曜日に全般的な売りが出た理由は3つある。ひとつは、中国の財政支援が世界を刺激せず、どこの国の株式市場にも影響を与えなかったこと。もうひとつは、ブラジル政府による歳出削減の発表が延期され、その結果に市場が不満を募らせたことだ。来週まで先送りされた。そして最後に、10月のIPCAが専門家の予想より強い結果となったことだ。
ブラジルのインフレ率
XPにとって、本日の結果は、ブラジルのインフレが現在、そして将来的にも厳しいシナリオであることを示している。XPのチーフエコノミスト、カイオ・メガレ氏は、「期待、労働市場データ、内需、為替レートといったファンダメンタルズは、金融政策が適切に対応しなければインフレ率は収束しないことを示している」と指摘し、インフレ率が目標をオーバーシュートする恐れが続く場合、中銀は厳しい対応を示すと述べた。「為替レート、企業の人件費上昇、非常に過熱した需要、そして経済の停滞が引き締まる兆しにより、インフレ圧力は年間を通して高まっている。経済の停滞が引き締まると、インフレ圧力が高まり始めます」
その結果、コマーシャル・ドルも急騰し、2%近く上昇したが、その後鈍化し、終値は1.09%増の5.73レアルとなった。DI(長期金利)についても同様で、上昇幅は鈍化したものの、カーブ全体では上昇して引けた。
一方、ウォール街のシナリオはまったく異なる。連邦準備制度理事会(FRB)が昨日金利を引き下げた後、主要株価指数は今日加速し、ダウ平均とS&P500はそれぞれ史上初めて44,000ポイントと6,000ポイントを超え、史上最高値を更新した。
ヴァーレは急落、ペトロブラスはバランスシートで上昇
一方、先に上げた3つの理由で株価が下落した。昨日3%以上急騰したヴァーレ(VALE3)は逆に4.61%下落し、ボベスパ指数を引き下げた。鉄鉱石は中国政府の景気刺激策に失望し、苦しんだ。鉄鋼会社はそろって下落した。 CSN(CSNA3)は4.39%下落し、ウジミナス(USIM5)は6.02%下落した。ここ2日間で急騰したゲルダウ株の下落幅は小さく、0.20%(GGBR4)と0.95%(GOAU4)だった。
銀行もまた、金曜の厳しい状況に貢献した。BB(BBAS3)は0.76%、ブラデスコ(BBDC4)は1.10%、イタウ・ウニバンコ(ITUB4)は1.57%、サンタンデール(SANB11)は1.22%下落した。
昨日の終値から本日の始値にかけて、24年第3四半期決算シーズンは最も活況を呈し、多くの重要企業が数字を発表した。ハイライトは、ラテンアメリカの売上総利益率がかなり健全な水準にあると見て2.90%上昇したナチュラ(NTCO3)、マージンの回復を続けて2.35%上昇したマガジンルイザ(MGLU3)などである。 ロハス・レナー(LREN3)は6.14%急落し、予想通りの結果となったが、期待値が高かった。
しかし、最も重要なのはペトロブラス(PETR4)のバランスシートで、株価は本日1.89%上昇した。結果よりも、配当金が驚きとなり、さらなる余地があることを示した。
今週もいよいよ終わりだ。米国の選挙とドナルド・トランプのホワイトハウス復帰、Selic金利の決定、FRBとイングランド銀行の新たな利下げ、景気刺激策に奔走する中国、ブラジルのインフレなど、すべてがあった。ふぅ。