【12日の市況】Ibovespaは0.14%の微妙な下落で127,693.32ポイント=ドルは0.01%とごくわずかに上昇して5.77レアルに

 Ibovespaは昨日は0.03%のわずかな上昇、今日は0.14%の臆病な下落、127,693.32ポイントで175.38ポイント安となった。これは連邦政府が策定中の歳出削減策を、投資家がじっと待ち続けているからだ。
 ルーラ大統領が歳出削減に向けて立法府と司法府の「協働」を求めるだけで、肝心の具体案は発表されない。そんな中、アゼルバイジャンの首都バクーでジェラルド・アルクミン副大統領は、政府が「厳格な」財政政策を採用し、財政枠組みを遵守するというシナリオを強調している。「私は先週の金曜日に会議に出席しました。非常に有意義な会合で、ルーラ大統領は財政枠組みを厳格に遵守すると明言した。ブラジルが厳格な財政政策をとることを明確にすることが重要であり、それによって低金利でより良い金融政策をとることができる」と副大統領は、遠くから援護射撃的な発言をした。

中銀議事録

 しかし、中銀は別のペースで動いており、待つことはできない。Copomは先週の議事録で、「構造改革努力と財政規律の鈍化、指示信用の増加、公的債務の安定化に関する不確実性が経済の中立金利を引き上げる可能性があるとの見方を強化した」と述べた。議事録の論調はタカ派的とみなされた。
 インテルのチーフエコノミストであるラファエラ・ヴィトリア氏は、「Copomは引き続き、インフレ予想が固定化されないことへの懸念を強調しており、活発化した活動や現在切り下げられた為替レートと相まって、インフレ率が目標を上回る状態が長く続くことになる」と強調し、「財政リスクが市場プレミアムやインフレシナリオに与える影響や、景気循環対策政策の調整の必要性についても言及している」と述べた。言い換えれば、「信頼できる財政の枠組みがなければ、インフレ率を目標に近づけるためのコストは高くなる」ということだ。
 9月の小売売上高が予想を下回ったとはいえ、増加したことが示すように、経済活動は依然として堅調である。
 政府の財政削減に対する沈黙に直面し、商業ドルは再び上昇した。上昇幅は0.01%とごくわずかで、5.77レアルと4連騰となった。しかし、日中はもっと上昇し、騒がれた。DI(長期金利)は再びカーブ全体で上昇した。
 外部では、欧州の株式市場が急落し、ウォール街は先週火曜日(5日)のドナルド・トランプ氏の勝利を受けて高騰した後、ついに下落して引けた。

ヴァーレが再び急落

 ブラジルでは、ヴァーレ(VALE3)が再び2.27%下落した。連続3回目の下落だ。金曜日(8日)は4.61%下落、昨日は3.27%下落した。今日、鉄鉱石は中国からのデータと景気刺激策への失望を受けて、まちまちの動きを見せた。
 銀行は軒並み下落し、BB (BBAS3) は0.23%下落、ブラデスコ (BBDC4) は0.52%下落、イタウ・ウニバンコ (ITUB4) は1.20%下落、サンタンデール (SANB11) は0.87%下落した。マガジン・ルイザ(MGLU3)は1.81%下落した。期待を裏切らないエンブラエル(EMBR3)でさえ、2.73%下落した。
 プラス面では、ペトロブラス(PETR4)が国際原油価格が安定した日に1.88%上昇したため、Ibovespaのさらなる下落を防いだことは間違いない。 
 四半期貸借対照表の発表を控えたB3(B3SA3)は1.48%上昇した。食肉加工業者も好調で、同銀行は同業界に前向きな見通しを維持している。また、ロカライザ(RENT3)は24年第3四半期の貸借対照表を発表し、6.79%上昇し、この日最高値を記録した。
 Oi(OIBR3)は60.00%下落し(誤字ではない:60%)、取締役会の新メンバーを選出するための総会が招集されたためだ。
 明日、米国の消費者インフレ指数(CPI)が発表される。Ibovespaにどう影響するかが見ものだ。

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