ガソリンスタンド勤務のジルベルト・ノゲイラさん(40歳)は浮気がバレて、昨年12月に妻ダイアネ・ドス・サントス・ファリアスさん(34歳)に性器を切断された。傷害罪により実刑4年を言い渡されて収監中の妻に初面会した夫は、ガラス越しでしか対面できず「キスしたかった」と残念がったと8日付テラサイトなど(1)(2)が報じている。
事件は昨年12月22日早朝、聖州アチバイア市で発生した。よりによって自分の誕生日に夫が15歳の姪と浮気していたことに気付いたダイアネさんは、わざとセクシーな格好でベッドに誘って、自分のパンティで夫の手を縛ったうえで、夫の性器を眉毛剃刀で切り取り、写真を撮影した後、再移植できないようにトイレに流した。全て浮気への復讐心で、妻は犯行後にすぐ警察署に自首し、犯罪を告白した。
刑務所側は二人の親密な面会を禁止しており、今年5月、ようやく聖州モジ・グアス刑務所に収監されている妻に面会がかなった。ブラジルの刑務所は所内に夫婦だけの親密な関係を持つ場所が用意されており、面会の際にそこで性交することが可能だ。そのため、ジルベルトさんは親密な面会のために150レアルでアダルトグッズ(男性器の代わりになるペニスバンド)を購入したが、その使用は裁判所によって却下され、二人はガラス板に隔てられた面会室でしか会えず、会話も電話越しで1時間だけだった。面会後、ジルベルトさんは「触れ合うことも、キスをすることもできなかった」と残念そうに述べた。
禁止された面会について、二人は二審で再審を求めるつもりだという。同記事によれば、この禁止措置はジルベルトさんが妻に対して報復するのを防ぐためのものだ。ジルベルトさんは「ダイアネは私が絶対にそのようなことをする男ではないと知っている」と話した。また、彼は「妻が今いる場所がどんなひどいところかを理解しているので、私自身が刑務所に入るようなことは絶対にしない」とも語っている。
ダイアネさんは現在、次の裁判を待っている。彼女は刑務所で夫から手紙を受け取り、施設の状況について伝え、自分の行為を「恥じている」と明かした。そして夫に関係を再構築する意志があるかを尋ねると、「彼女を完全に許した」と語り、結婚生活の再開を望んでいるとも伝えた。彼は刑務所を訪問し、裁判費用の約4万レアルを負担する意思も示した。
事件についてジルベルトさんは、自身の悪行が原因だったと理解している。「もし彼女の誕生日に姪と関係を持たなければ、こんなことは起きなかったはずだ。ダイアネは素晴らしく、愛情深く、私を愛してくれる女性だ。彼女を裏切るべきではなかった」と述べた。
妻は刑法上、傷害罪に問われている。検察側は、彼女に夫を殺害する意図はなかったとし、裁判所もこの意見を支持している。検察によれば「彼女は夫を性的に不能にし、今後誰とも関係を持てないようにするつもりだった」としており、次回の裁判は来年4月24日に予定されている。
夫はこの実話を『A Sangue Quente – o preço de uma traição(熱き血 – 裏切りの代償)』という本にして今年中に出版する予定だと報道されている。その収益は裁判費用に使われる予定。