在伯青森県人会創立70周年記念式典に参加した小谷知也青森県副知事、丸井裕県議長、青森県市長会むつ市市長の山本知也氏、民間団体代表「東奥日報社」の釆田正之取締役社長ら慶祝団9人は、式典開催2日後の10月22日に同県人会関係者と共にサンパウロ市イビラプエラ公園内の開拓先没者慰霊碑を訪問した。
当日は、ブラジル都道府県連合会の谷口ジョゼ会長と県人会関係者が一行を迎え、慰霊碑と日系社会の先人であるブラジルに移住した日本人の歴史などが説明され、慶祝団による献花と記帳が行われた。
小谷副県知事は、「日本から遠くブラジルの地を目指して移民してこられた方々の尊い犠牲のもとに今のブラジル社会が成り立っていることを改めて感じ、厳かな気持ちで献花させていただきました」と述べた。丸井議長は「慰霊碑を目の前にして、先人達には我々が想像しきれない数々の苦労があったのだろうとひしひしと感じました。そういった苦労の上で、今日の日系社会があると感じました」と述べた。
その後、慰霊碑すぐ近くの日本館に移動し、同館庭園の記念植樹を見学。そして同館内の建築様式や池の錦鯉、館内展示物などを見学し記帳を行った。
むつ市の山本市長は、「まさか錦鯉や日本式の建築、桜や銀杏の木をブラジルで見れると思っていませんでした。ここが日本の文化を象徴、発信、日伯交流促進する場所の一つだと感じました」と述べた。
その後、一行は在サンパウロ日本国総領事館を訪問し清水享総領事との日伯交流関係について意見交換を行った。