ロナウド、CBF会長選に意欲=ペップをセレソン監督に

ロナウド・ナザリオ氏(Foto: Valter Campanato/Agência Brasil)
ロナウド・ナザリオ氏(Foto: Valter Campanato/Agência Brasil)

 セレソン(サッカーブラジル代表)で1994年と2002年に2度の世界チャンピオンに輝き、チームを5度目の優勝に導いた「フェノーメノ(奇才)」という名で知られる元エースストライカー、ロナウド・ナザリオ氏が、来年に行われるブラジル・サッカー連盟(CBF)の会長選挙に立候補する意向を固めている。ロナウド氏は2012年からこの目標を掲げており、現在マンチェスター・シティ監督を務める「ペップ」こと、ジョゼップ・グアルディオラ氏をセレソン監督に起用する計画があると17日付CNNブラジルなど(1)(2)(3)が報じた。
 この情報は16日、スペインのスポーツ紙『スポルト』が明らかにしたもので、「ロナウドは選手時代から、ビジネス界や政治界のエリート、さらには司法の最高峰に至るまで、幅広い人脈を築いてきた。そのカリスマ性と史上最高のサッカー選手の一人としての遺産とともに、彼は今、CBF会長選挙への立候補を公言するために、その人脈を活用しようとしている」と報じられた。
 現会長のエジナルド・ロドリゲス氏の任期は2026年3月までだが、選挙はその1年前の25年に行われる。
 ロナウド氏が正式に立候補するためには、自身が約80%の株式を保有するスペインのバジャドリッドのクラブを売却するなど、サッカー事業から手を引く必要がある。
 同氏は、ブラジルサッカー界の重鎮たちからの支持を受けているとされ、その中にはコリンチャンスの会長を2期務めたアンドレス・サンシェス氏の名前も挙げられている。
 ロナウド氏はCBF会長に選出された場合、マンチェスター・シティの現監督グアルディオラ氏をセレソン監督に起用する意向を示しており、グアルディオラ氏もこの計画についてすでに認識しているという。
 ロナウド氏とグアルディオラ氏は1996―1997シーズンにバルセロナで共にプレーしており、その際にスペインスーパー杯、UEFAスーパー杯、スペイン国王杯の三冠を手にしている。
 だが、8日に行われたCBF総会で、27の加盟州連盟が全会一致で定款改正に賛成し、会長に対して第3期目の任期を認めることができるようにした。
 この改正により、従来の定款では任期は最大2期までに限られていたが、今後は最大で2回の再選が可能となる。このため、エジナルド現会長は2034年まで会長職に留まる可能性が出てきたという。

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