「日本政府は皆さんの後押しする」=石破首相がリオ日系人と懇談=G20サミットの合間縫い

石破茂首相
石破茂首相

 リオ市コパカパーナ海岸にあるオットンパレス・ホテルで19日午前9時40分ごろ、G20リオデジャネイロ・サミットに出席中の石破茂首相は、現地日系人及び在留法人19人との懇談会を約20分間行った。
 石破首相は冒頭、「日本移民80周年の秋篠宮ご夫妻のお供で訪問して以来、36年ぶりにリオを訪問した」と話した。「ブラジルには世界最大の日系社会があり、ブラジル社会の重要な一員だと聞いています。日本政府としてこれからも皆さんの活動を後押ししていきたいと思います」と述べた。
 さらに、リオデジャネイロの日系コミュニティが行っている和食、盆踊りのイベントによる文化普及活動や貧困地域の子どもたちへの柔道教育について触れた。
 懇談には、リオ州日伯文化体育連盟、リオ日系協会、リオ日伯文化協会(ICBJ)、REN(ブラジル日系ネットワーク)リオ日本商工会議所、リオ日本人学校、西森弘志ルイス連邦下議、滝本エリカ・リオ州議会議員、林禎二駐ブラジル日本国大使らが参加した。
 リオ州日伯文化体育連盟の深沢康治理事長から歓迎の言葉が述べられ、リオでの日系人の日本語学習や伝統文化の普及活動を強調しながら、G20に参加中の石破首相に激励の言葉をかけた。
 西森下議は「今回のG20は世界平和の討論の場となると同時に、日伯両国の経済・文化・スポーツなどがより密接な関係になる機会だと思います。ブラジルで日系社会は高い評価を受けています。また、来年の日伯通商130周年に向けて催しを準備中です」と話した。加えて、ブラジルが農業大国であること、和牛など貿易関係の課題を解決できるよう強調した。
 今回、懇親会に参加したシリィ・百合加・金森・厚美リオ日系協会副会長(2世・71歳)は、「年中沢山のイベントをやっています。今後も日伯友好関係が続いていってほしいです」と語った。

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