子供に毒盛った母親を逮捕=18歳の長女死亡、長男重体

亡くなったイサドラさん(26日付レコルジ・セッテの記事の一部)
亡くなったイサドラさん(26日付レコルジ・セッテの記事の一部)

 南東部ミナス・ジェライス州の州都ベロ・オリゾンテ市で、自分の子供に毒を盛った疑いで40歳の母親が逮捕された。警察の発表によれば18歳の長女は死亡し、12歳の長男は危篤状態で入院中だ。捜査は同州市警の殺人罪・人身保護担当課(DHPP)によって続けられているが、殺害動機は分かっていないと、26日付レコルジ・セッテなど(1)(2)(3)が報じた。
 事件は19日、同市ジャルジン・ドス・コメルシアリオス地区にある一家の自宅で発生した。2人の子供は、母親ヴィヴィアネ・レオナルダ・ドス・サントス容疑者が料理した食事をとった数時間後に体調を崩し始め、激しい頭痛と異常な発汗の症状が見られた。
 メニューはブラジル家庭では一般的な、米、豆の煮込み、ハヤトウリのサラダ、そして鶏肉だった。その際、ヴィヴィアネ容疑者は「食欲がない」と主張し、食事を取らなかったとされる。
 症状は急激に悪化し、2人はヴェンダ・ノヴァの緊急治療室(UPA)に搬送され、そこで医師たちは毒物による中毒の兆候を確認した。
 警察によると、長女イサドラ・ドス・サントス・オリヴェイラさんは、入院から6日後の24日に死亡した。遺体は検視のため法医学研究所(IML)に送られた。もう一人の息子は重体で治療が続けられている。
 ヴィヴィアネ容疑者は警察に対して、「子供たちの中毒の原因が何であるか分からない」と述べている。
 一方、容疑者の元夫も最近、容疑者の家でコーヒーを飲んだ後に体調を崩したと警察に話しており、その際には下痢と嘔吐の症状が見られたという。
 ヴィヴィアネ容疑者の母親によると、容疑者は躁うつ病による気分の急激な変動を抱え、精神病院への通院歴があった。現在も投薬治療を受けているが、殺人を犯すような危険な兆候は見られなかったという。
 事件発生を受けて容疑者は現行犯逮捕され、DHPPで事情聴取を受け、刑務所へ送致された。
 専門家はすでに容疑者宅で現場検証を行い、分析のための資料を収集した。捜査当局は、事件の背後にある状況と犯行の動機を解明するため、技術鑑定結果およびIMLの報告書を待っている。

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