日本の著名演出家・小池博史氏らによる大規模総合アート体験舞台「Saudade na Miragem・蜃気楼のサウダージ」の初公演が30日、サンパウロ市の文化施設Sesc Vila Marianaアンツネス・フィリョ劇場(R. Pelotas, 141 – Vila Mariana)で行われる。
同作は国際共同制作プロジェクトとして制作され、能役者・小鼓奏者の今井尋也、日本舞踊家の西川壱弥、ブラジルの音楽家、俳優、舞踊家ら計11人が参加する。日ポ両言語を用いた台詞や謡をはじめ、様々な楽器を使った生演奏、生映像や動画プロジェクションを使用し、最新技術を駆使した大規模総合アートが繰り広げられる。
脚本の題材にはブラジルの歴史と、ペルー人作家マリオ・バルガス・リョサの小説『世界終末戦争』が用いられ、日本とブラジルが持つそれぞれの文化と芸術的視点を通じて、人間の普遍的な欲望や記憶を探求する。
また同作は、小池氏が2022年に始動した「火の鳥プロジェクト」の第3章にあたる作品ともなっている。第1章はポーランド、第2章はマレーシアで公演されている。ポーランドでは、現地批評家が選ぶ年間トップ10作品に選ばれるなど大きな反響を得た。
公演期間は30日から12月15日。開演時間は水~土曜日午後9時、日曜日午後6時。入場料は70レ。詳細はSescホームページから確認できる。
参考
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