スーパー食材「オラ・プロ」=健康増進期待されるお茶の魅力

オラ・プロ・ノビスの葉(Agnieszka Kwiecień, via Wikimedia Commons)
オラ・プロ・ノビスの葉(Agnieszka Kwiecień, via Wikimedia Commons)

 南東部ミナス・ジェライス州の郷土料理で親しまれている食材「オラ・プロ・ノビス(Ora-pro-nóbis)」は、豊富なビタミン、ミネラル、タンパク質を含む植物として、最近世界中から注目を集めている。
 その栄養価の高さが評価され、気分の改善や免疫力の強化、記憶力の向上、さらには抗酸化作用や消化器系の保護、血管の健康促進に役立つスーパーフードとして、健康効果が期待されている。その優れた栄養素を効率的に摂取できる方法として、煎じて飲む方法が推奨されており、18日付のメトロポレスなど(1)(2)でその詳しい作り方が紹介された。
 熱帯アメリカ原産のオラ・プロ・ノビスは、主にその葉が食用として利用され、濃い緑とねばねばした食感が特徴で「陸のわかめ」と表現されることもある。元々は、生け垣として使われ、特に家や農地を守るために利用されていたが、その栄養価の高さから、最近ではスーパーフードとして注目を集めている。
 この植物は、煮出すことでその栄養を効率的に摂取することができるため、お茶として飲む方法が推奨されている。その方法には、新鮮な生葉を使う場合と乾燥葉を使う場合があり、それぞれに適切な使用量がある。生葉を使用する場合、300mlの水に対して、3~5枚の葉を入れて煮出すのが一般的だ。乾燥した葉を使用する場合は、約8g(ティースプーン2杯程度)の量を使用することが推奨されている。
 お茶の作り方はシンプルで、まず水を沸かし、葉を加えて約5分間煮出す。その後、火を止めて10分ほど浸しておくことで、葉からの栄養が抽出される。甘みを加えたい場合は、少量の蜂蜜やココナッツシュガーを加えるのがおススメだ。
 オラ・プロ・ノビスのお茶には、ビタミンCとB9(葉酸)が豊富で、これらは免疫力を高め、病気の予防に役立つとされている。また、抗酸化作用を持つ成分が細胞を保護し、老化の進行を遅らせると考えられている。ビタミンAも豊富で、目の健康を守り、視力を維持するために有益だとされている。
 さらに鉄分も豊富で、貧血予防に効果的だ。植物に含まれる繊維質は腸内環境を整え、消化器系をサポートし、便秘の予防にもつながる。繊維質が食後の満腹感を増し、過食を防ぐため、ダイエットにも貢献する可能性がある。
 加えて、コレステロールを抑制する効果も期待されており、繊維質が脂肪の吸収を抑え、血液中の悪玉コレステロール(LDL)を減少させるとされている。これにより、心血管系の健康を支えることができる。
 このようにオラ・プロ・ノビスのお茶は健康維持や予防のための強力な助っ人として注目されており、その栄養価を効率的に摂取できる手段として、今後ますます広がりを見せる可能性があると報じられた。

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