リベルダーデ文化福祉協会(矢野ペドロ会長、ACAL)による『第51回餅つき祭り』が大晦日31日午前9時から午後1時まで、サンパウロ市リベルダーデ広場で今年も行われる。2万人の来場者が予想されている。
餅つき祭りは、過ぎ去る旧年へ感謝を捧げ、新しい年が祝福された素晴らしい1年であるようにとの祈りを捧げるもの。同時に、リベルダーデを訪れる全ての人々に感謝の気持ちを表し、みんなで商売繁盛を祈念する。
当日は午前9時から、平和を意味する白餅と豊穣を意味する赤餅がワンセットになった紅白餅2万袋が無料で来場者に配布される。例年、配布開始前にはジョアン・メンデス広間まで列ができることがある。さらに、広場では来賓や主催者による餅つきが実際に披露される。
9時半からは恒例の「茅の輪くぐり」も行われる。これは神道による無病息災や厄除け、家内安全を願う伝統行事だ。神聖な場所と現世を隔てる境界を示す「しめ縄」の材料、チガヤを使って作られた大きな輪「茅の輪」を人が潜ることで、心身を清め、災いを避けることができるといわれている。これがブラジルで唯一体験できるのが、この餅つき祭りだ。