【2025年新年号特集号】「日本ブラジル友好交流年」=更なる関係強化を推進=駐ブラジル日本国特命全権大使 林禎二

林禎二大使

 新年明けましておめでとうございます。
 ブラジルにおける270万人以上の世界最大の日系社会と、日本における約21万人のブラジル人は、日本とブラジルの長年にわたる友好関係とブラジルの皆様の日本への信頼の礎です。
 1908年6月18日、最初の日本人移住者を乗せた笠戸丸がサントス港に到着しました。先人は、遠く離れたブラジルに移住し、言語や文化が異なる中で、幾度となく困難に直面して来られたことと思います。
 そのような中でも、日本人移住者及び日系人の皆様が、これまで勤勉に努力を重ね、ブラジル社会の信頼を勝ち得て、ブラジルの発展に大きく貢献されて来られたことに改めて敬意を表します。
 また、日本とブラジルのつながりは、様々な分野においてご活躍されている日本人の皆様に支えられています。日本人、日系人の皆様が、日本とブラジルの「架け橋」として一層御活躍いただけるよう、引き続き大使館としてもサポートしてまいります。
 昨年5月3日及び4日、岸田文雄前総理大臣がブラジルを訪問し、ルーラ大統領と会談を行い、本会談において、両首脳は、日ブラジル外交関係樹立130周年の重要な節目の年となる2025年を、「日本ブラジル友好交流年」として、政治、経済、文化、観光、スポーツなど様々な分野において、両国の交流を一層活発化させていくことで一致しました。
 また、G20リオデジャネイロサミットに出席するためブラジルを訪問した石破茂総理大臣は、ルーラ大統領との首脳会談において、両国の外交関係樹立130周年の節目の年に、両国関係を更に強固にしていきたいと述べられました。2025年には、ルーラ大統領の訪日やベレンでのCOP30の開催が予定されていることから、引き続きハイレベルの往来が期待されます。
 「日本ブラジル友好交流年」という重要な年となる本年、日ブラジル関係を更に強化していきたいと思いますので、日系社会の皆様との協力、交流を一層推進していきたいと思っています。
 皆様にとって、2025年が素晴らしい年となることを心から祈念いたします。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

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