2024年は県連の役員交代の年であり、会長職は市川利雄から谷口ジョゼーに引き継がれました。役員会には、県人会会長を退任した一部の人を除き、実質的に前体制と同じ役員が継続されました。
県連は日系社会を代表する5団体の一つで、59年前の1966年に創立され、その活動は次のとおりです。
◎調査団体や記念行事に参加するために来伯する日本政府、または県からの来賓の仲介
◎イビラプエラ公園の開拓先没者慰霊碑事業およびサントス日本移民上陸記念碑の管理
◎恒例の「移民のふるさとめぐりの旅」の事業
◎毎年7月サンパウロで開催される世界最大級の日本文化祭(フェスティバル・ド・ジャポン)
2025年度は県連にとって特に重要な年になります。なぜなら、行うべきことが二つあるからです。
(1)1895年11月5日にパリで調印されたブラジルと日本の間の「友好通商航海条約」130周年記念
(2)イビラプエラ公園開拓先没者慰霊碑建立50周年
県連は、友好条約締結130周年にちなみ、今年開催する第26回日本祭りのテーマを「友好130年」とし、主催者のみならず出展者もこのテーマに力を入れて取り組んでいます。
県連は慰霊碑50周年を機に、既存の建築物を復元し、手すりの設置など安全工事を行う予定です。
59年の間に県連には多くの変化があました。その特徴の一つは、今日の執行役員会はほとんどが日系人で構成されていることです。執行役員12人のうち、2人が1世、10人が2世または3世です。そのため、現在の共通語は代表者会議であってもポルトガル語となっています。
少し奇妙に思えますが、現実には日系人の間で日本語を話す習慣はありません。これはブラジルではどこでも起こる現象であり、通常受け入れられています。しかし、私たちが県連でやっている内容や事業は、先人たちが行ってきたこととほとんど同じです。
新しい年の始まりに当たり、皆様のご健康と夢を実現することを願い、そして友愛する人の喜びと幸福のために引き続きご活躍されることをお祈り申し上げます。