リオで大晦日に大乱交パーティー=警察が顔認証で参加者を特定中

Xで急速に拡散した問題の動画の一部(BNews)
Xで急速に拡散した問題の動画の一部(BNews)

 大晦日の晩から元旦の朝にかけて、リオデジャネイロ市の観光名所アルポアドールの岩場で、約30人の男性が野外で乱交している様子が撮影された。その動画はX(旧ツイッター)に投稿され、SNSで瞬く間に拡散され、「アルポアドールの乱交」と呼ばれるようになった。この動画が反響を呼んだことを受け、警察は捜査を開始。AIを用いて関与者の特定を進めていると8日付nd+(6)は報じた。
 8日付CNN(4)によると、この事件の捜査を担当しているのはレブロン地区の第14警察署で、現時点では、逮捕者や召喚された者はいない。警察は、フェリックス・パシェコ識別研究所の顔認証システムを使っていると9日付グローボ紙(3)は報じた。リオ州では、23年から警察が顔認証システムを作戦や犯罪予防活動に取り入れるようになり、24年のカーニバルやマドンナ(歌手)のコンサート、この大晦日イベントなどでもその技術を活用してきた。
 8日付ジョーヴェン・パンサイト(5)によれば、アルポアドールは、野外での性的行為の集会地として有名だが、リオ市には他にも同様の行為が行われることで有名な場所、アブリコビーチやペドラ・ド・サルなどが存在するという。
 このような行為を抑制するために、警察はそれらの地域での警戒警備を強化し、騎馬警官や警察犬を導入した巡回を実施している。特別巡回隊や雑踏警備隊なども配備され、海岸での安全と公共の秩序を維持するための活動を行っている。
 ブラジルの刑法第233条によると、公衆の場でのわいせつ行為は犯罪とされており、罰則として3カ月から1年の懲役または罰金が定められている。9日、10日付UOL(1)(2)は、わいせつ行為が行われている海岸、公園、植物が生い茂った小道などの近隣地域に住む住民が抱いている不満を次のように報じている。
 企業家のパウロ・カンポス氏は「散歩やジョギングをするのが好きでアテロ・ド・フラメンゴ公園によく行くのですが、道中でとんでもない光景を目にすることがあります。オーラルセックスやアナルセックスをしている人たち、なんでもありです。薬物中毒者もたくさん訪れるので、息子を遊ばせに行くのは避けています」と語った。

最新記事