滋賀県人会=カレンダー売上げ3万2千レ寄付=「子供たちの合唱、感動した」

滋賀県人会長の山田さん、本郷さん、希望の家のアウジラ・ワタナベ理事、こどものそのの小田セルジオ理事長、救済会の本田会長、援協の前園事務局長

 滋賀県人会(山田康夫会長)は24年12月20日、ブラジル日本県人会連合会の会議室で「2025年度カレンダー 歌で綴るブラジルの12か月」販売で得た売上金の一部、計3万2千レアルを、四つ日系福祉団体に各8千レアルずつ寄付した。
 寄付先は日系福祉団体「希望の家福祉協会」、社会福祉法人「こどものその」、「憩の園」を運営する社会福祉法人「救済会」、サンパウロ日伯援護協会。憩の園の本田イズム会長は「年末年始は特別な時で、入居者が寂しい思いをしないように、相応しいお祝いをするのにこの寄付を使わせてもらう。本当にありがたい」と感謝した。
 援協の前園マルセリノ事務局長も「QRコードで読み取ると子供たちの元気な合唱が聞こえてきて心が温まり、感動しました。このような素晴らしいカレンダーを作って我々を支援してくれ、感謝します」と述べた。
 カレンダーの各ページにはQRコードがあり、それを読み取ると日本語を学ぶ子どもたちの合唱の動画が見られる。参加校は、たんぽぽ学園、赤間学園、ブラガンサ・パウリスタ日本語学校、コレジオ・アルモニア、サンベルナルド・ド・カンポ校、ロベルト・ノリオ学校など。
 カレンダー企画制作を担当した本郷園子さんに聞くと、「ほぼ1年がかりでこのカレンダーを作ります」とのこと。2月に合唱をお願いする学校を選考、2~6月に楽譜を書いてデモ演奏を録音、各校に送って練習してもらう。7~9月にはイラスト描き、9月にデジタル化、10月に印刷という手間がかかる作業だ。
 さらに、「絵を描くのが好きなので、自分が好きなことをやって皆さんに買ってもらい、それが寄付として福祉団体の役に立つのはとても嬉しい」と話した。
 山田会長は「まだ残部がわずかにあるので、ほしい人はぜひ連絡を」と呼びかけた。販売価格は40レアル。遠方は郵送可能だが別途送料がかかる。詳細及び予約注文は担当(ワッツアップ11・98408・6570)まで。

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