ブラジルゲートボール連合(UCGB、萩尾ジュリオ会長)は12日午前9時、サンパウロ市の宮城県人会館にて第42回定期総会を行った。ブラジル全土の支部から約130人が参加し、2025―26年度の理事会、相談役、評議員らの選挙を行い、会長は引き続き萩尾ジュリオ氏が務めることになった。連合(União)から連盟(confederação)に改組する件では前日の評議員会で定款が承認され、近いうちに臨時総会が招集され、そこで正式に承認されれば連盟になることが確認された。
萩尾会長は開会挨拶で「透明性のある会計を持って運営していくことを約束する」と述べ、カク・ジョルジ氏を議長に指名した。2024年の活動報告に続き、同年の会計として繰越金62万4540レアルに加えて収入は52万9137レアル、支出が48万5735レアルなので、差し引き66万7942レアルが25年度に繰り越されたことが報告され、内容に問題がないことを述べた監査意見書が読み上げられ、その場で拍手承認された。
続いて、2025年度の活動計画、予算が提示され、拍手承認された。収支共に64万7260レアルとなり、湯田康大(ゆだやすお)会計理事は「会議費に4万レも計上されているのは芽室杯で日本から町長や選手団を受け入れるため。とはいえ、収入のその他17万8820レアルのうち10万は予定があるが、残り8万近くは未定。しっかり意識する必要あるのが現実です」と述べた。
古くから活動に参加してきたツチダ・コウジさん、中野ユリコさんら21人に栄誉賞が贈られ、婦人部を中心に寄付集めを行なった成果として日系を中心に9団体に寄付金が贈呈された。
また8月23、24日にドウラードスで開催される第10回芽室杯に関して、カク・ジョルジさんが「ゲートボール発祥の地芽室の町長、選手団10人らが初めて参加するのに加え、亜国やパラグアイからも選手団が参加し盛大に行うので、ぜひ皆さんご参加を」との呼びかけがあった。
小賀誠二元会長は「昨日の評議員会でようやく連盟の定款が承認された。近いうちに臨時総会を招集し、そこで承認されれば、正式に連盟が発足となり、スポーツ省への補助金申請も可能となる。もしかしたら数年以内に五輪などに代表選手団を送れるかも」と説明した。改組する際、以前は現在の連合を一旦解散する案もあったが、結局は同じ団体登録番号CNPJを使い続け、名称変更する形で落ち着いた。
その後、役員選挙が実施され、萩尾現職会長をトップとする単一シャッパが拍手で承認され、萩尾会長は「皆様から寄せられた信頼に応えられるよう全力を尽くす」と語った。
【25/26年理事会】会長=萩尾ジュリオ、副会長=カク・ジョルジ、矢野ナオシゲ、戸口マルシオ、堀田カオル、中村ネルソン、當間ジョアン、皆川カリン、事務総長=カク・ジョルジ、副事務総長=萩尾ジュリアノ、会計理事=湯田康大、副会計理事=小野ロベルト、運営理事=馬場カルロス、副運営理事=繁冨スエジ、その他(敬称略)。
【2025年度の事業計画】▼1月12日第42回定期総会▼2月=1日全伯支部長ビデオ会議▼3月=30日第39回全伯高齢者ゲートボール大会、30日第1回全伯U18ケートボール大会▼5月=2/3日第40回全伯ゲートボール大会▼6月=14/15日パンアメリカンケートボール選手権大会▼7月=27日1級審判員認定試験▼8月=23/24日第10回国際芽室杯ブラジルゲートボール親善大会▼9月=27/28日第39回全伯女子GB選手権大会及び第29回全伯男子GB選手権大会▼10月26日第22回全伯審判員ゲートボール大会▼11月=4~5日第37回全伯選抜GB選手権大会、23日第25回慈善ゲートボール大会、30日~12月3日ブラジルゲートボール連合主催忘年会