Ver essa foto no Instagram
生稲晃子外務大臣政務官は18日午後、サンパウロ市のブラジル日本移民史料館を視察し、日系団体代表ら30人による歓迎会に出席。日本ブラジル外交関係樹立130周年の幕開けのタイミングで、日系コミュニティとの絆を強調する挨拶をした。
最初に歓迎の挨拶に立ったブラジル日本文化福祉協会の石川レナト会長は、「今回の現石破政権を代表される生稲外務大臣政務官のブラジルご訪問は、正に、その幕開けを象徴するもの」と位置づけ、日系社会に関して「我々ブラジル日系人口は、ブラジル総人口からみれば、わずか1・3%程度にしかすぎないにもかかわらず、経済的には、国内総生産において5%以上の貢献をしているということです。その存在感は顕著」と紹介した。
その上で「ルーラ大統領と岸田前総理が、そして昨年リオでのG20サミットに出席された石破現総理が強調されたように、二国間関係において人間的な側面の重要性を認識することが必要不可欠です」と述べ、ブラジルにおける日系人の存在意義を強調した。
生稲政務官は「皆さんの存在が日伯関係の礎になっている」と前置きし、昨年11月に石破総理と首脳会談をした際、ルーラ大統領から「日系社会はブラジルの発展に大きく貢献している」と言われたことを紹介し、「ブラジルで日本文化が広く愛されているのは、日本に縁があり、日本文化の普及に貢献されている皆さんのおかげ」と称賛した。
さらに「20万人が来場する世界最大級の日本祭り、盆踊り、灯ろう流しなどブラジルは世界でも有数の日本を感じられる国になっています」とし、この130周年ではさらに「人的交流を促進していきます。日系社会の皆さまは人的交流の重要なパートナーです。一緒に盛り上げていきましょう」と呼びかけた。
生稲政務官はその後、ジャパン・ハウスを視察し、新館長就任に合わせた戦略協議を実施した。同館は昨年末時点で来場者数が累計397万人を数えており、400万人が目前となっている。夜は総領事公邸で、日本企業代表者らと懇談会を行い、翌19日にチリのサンチャゴへ向かい、22日に帰朝した。