「産業(農業)組合とその源流」=清和友の会が26日に講演会

榎原さん、中沢会長、宮村秀光さん

 清和友の会(中沢宏一会長)はブラジル日系社会遺産遺跡巡りの一環として、講演会「ブラジルの産業(農業)組合とその源流」を26日(日)10時から、サンパウロ市のブラジル熟年連合会会館(Rua Siqueira Campo, 134, Liberdade)で開催する。入場無料。
 これは、日本国及び日本移民が最もブラジルに貢献した業績である農業や組合に焦点をしぼって、それを遡って行くと「明治の教育」や「江戸時代の二宮金次郎尊徳の報徳思想」に辿り着くと考え、その思想を育んだ日本国の生い立ちや日本人の伝統的思考・哲学との関連を紐解く内容になっているという。
 中沢会長は「コチア産業組合、スールブラジル組合、南米銀行が姿を消して久しい。しかし、それらが遺した遺産は直接・間接的に脈々と継承されている。その源流を探ると日本移民が日本人としての伝統的な資質を団体や組合組織によって実践した日本移民の歴史がある。それをもう一度振り返りたい。ぜひ聞きに来てください」と呼びかけた。
 当日は3部に分けて話を進める。第1部「日本国の生い立ちや日本人の伝統的思考・哲学」、第2部「江戸時代の二宮金次郎尊徳の実績と報徳思想、日本人の形成、産業組合(後の農業組合、信用組合等)」は榎原良一さんが講演。第3部「日本移民と日本政府の奨励策を通してブラジルに導入された産業組合の発展、戦中終戦までの経緯」は中沢会長。

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