北東部ペルナンブコ州オリンダ市のノーヴォ地区で昨年9月17日、口輪不装着のピットブル犬に襲われて、68歳の男性が死亡した事件で、飼い主が過失致死罪で起訴された。州法では、攻撃的な性格を持つピットブルやドーベルマン、ロットワイラーなどの犬種は口輪と短いリードを装着し、18歳以上の成人と共に公道を歩かなければならないと定められているが、飼い主は遵守していなかった。20日付G1など(1)(2)が報じた。
事件は、被害者であるレオナルド・ルストーザ・ダ・シルヴェイラ・カストロさんが自宅前のジョアン・リベイロ通りで、ピットブルの飼い主である近隣住民と会話をしている最中に発生。
防犯カメラの映像には、レオナルドさんが犬に近づき、頭を撫でようとした瞬間に犬が急に攻撃し、彼の首に咬みつく様子が捉えられていた。飼い主が犬を引き離そうとするものの、レオナルドさんは数秒間にわたって攻撃を受け、血まみれになりながら立ち上がる場面が記録されていた。同映像は非常に衝撃的であるため、報道では公開されていない。
被害者の姪によると、飼い主は普段から犬に長いリードをつけて散歩させており、口輪を着けずにいた。あろうことか、襲撃直後に飼い主は現場から立ち去り、近隣の公園で犬の散歩を続けた。
レオナルドさんは家族によって救急搬送され、同市の私立病院で治療を受けたが、翌日に息を引き取った。医療チームは、咬傷が内頸静脈を損傷し、大量出血を引き起こしたと報告している。
レオナルドさんは、神経線維腫症(神経に良性腫瘍を形成し、皮膚に斑点が現れるなどの症状を引き起こす遺伝性疾患)を患っていたが、医師らは犬の咬傷が直接の死因だと結論づけた。
エウリセリア・ノゲイラ警察署長は20日の記者会見で、「飼い主は動物の管理責任を負っており、特定の犬種は口輪や短いリードを使って公道を歩かねばならないことが州法で定められている。このような安全装置は動物に苦痛を与えるものではなく、通行人を保護するためのものだということを理解する必要がある」と述べた。飼い主の身元は公開されていない。