ブラジル日本語教育のあゆみ=旧大正小学校開校110周年=オープニングイベント

旧大正小学校開校110周年のロゴ

 ブラジル政府に正式に認められた最初の日系教育機関「旧大正小学校」開校110周年を記念して、サンパウロ市の日本語教育関係機関(CBLJ、USP、JICA、FJSP)がイベント実行委員会を立ち上げ、1年を通してこれにちなんだ日本語教育イベントを開催する予定だ。
 国際交流基金サンパウロ日本文化センター(FJSP)では、主催イベント第1弾として次の二つを開催する。一つ目は、ブラジル各地で長年活躍している日本語の先生に話を聞くインタビューを軸に、参加者同士が討論する日本語教育フォーラム2025「教えて!センパイ」だ。場所はジャパンハウス(Av. Paulista, 52)セミナールーム。参加無料。使用言語は日本語だが、ポ語同時通訳付き。午前中だけオンライン配信がある。
 31日(金)午前9時半開会、同45分から7人の先生、鈴木妙(USP)、吉田千鶴子・金子慶子(CEL Hiroshi Sumida)、高松シズ(トメアス日本語学校)、矢田正江(ブラジリア日本語モデル校)、酒井万里子・酒井歩(めぐみ学園)各氏へのインタビュー動画の上映の後、質疑応答が行われる。
 正午から昼食、午後2時から先生を交えた参加者間グループディスカッション。教師としての歩み、地域や学校での状況、これから日本語教育はどのように進んでいけばいいのかを、参加者で話し合い考えを深めていくものだ。午後3時40分にまとめとアンケート、午後4時終了となる。
 翌2月1日(土)午前9時半から同じ場所で、シンポジウム「ブラジルにおける継承語の未来を考えよう」が開催される。入場無料。使用言語はポ語で日本語同時通訳付き。オンライン配信あり。
 第1部のパネラー発表では、話題提供「継承日本語の現状と課題とは?(末永サンドラ、FJSP)」、パネル発表1「継承語とは?/継承イタリア語の歴史、現状と課題(フェルナンダ・オルターレ教授、USP)」、パネル発表2「継承ドイツ語の歴史、現状と課題(ネイヴァ・ユンギ教授、マリンガ州立大学)」
 午前11時20分から第2部パネルディスカッションとなり、質疑応答もある。午後12時10分にまとめとアンケート、同30分に終了となる。
 両日ともに参加申し込みはフォーム(https://forms.office.com/r/iwND1x6sPJ)まで。

1958年1月8日付けパウリスタ紙掲載の旧大正小学校の全景(中央の建物)

 また、2月2日午後2時から28日午後4時までJICAとUSP共催による旧大正小学校開校110周年記念特別展「ブラジル日本語教育のあゆみ」がブラジル日本移民史料館8階で行われる。入館料が必要。特別展会場にて週末にワークショップも開催予定。
 31日から2月1日のイベントの問い合わせは同日本文化センターの日本語教育チーム(斎藤、遠藤、吉川、末永)のメール(professores_fjsp@jpf.go.jp)まで。
 2月2日からの展示会の問い合わせはJICAブラジル事務所代表電話(11・3251・2655)まで。

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