ブラジル経済に成長鈍化の兆し=リセッション懸念高まる

昨年11月の記者会見で政府の歳出削減策を説明するフェルナンド・ハダジ財相(Foto: Fabio Rodrigues-Pozzebom/Agência Brasil)
昨年11月の記者会見で政府の歳出削減策を説明するフェルナンド・ハダジ財相(Foto: Fabio Rodrigues-Pozzebom/Agência Brasil)

 ブラジル経済は小売売上高や製造業の生産量などの経済指標が軒並み弱含みとなっており、成長ペースに陰りが見え始めた。一部の主要金融機関は、国内総生産(GDP)が2四半期連続で縮小するテクニカルリセッションへの懸念を表明しており、現実味のある見通しとされている。主因は経済基本金利(Selic)引き上げによる金融引き締めと財政刺激策の縮小で、短期的には記録的な穀物収穫が経済を下支えするが、その効果が薄れるとともに減速が顕著になる可能性が高いと、アナリストらは指摘している。

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