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サンタクルス日本病院はこの1月から100人以上を解雇した。そのうちの元従業員約10人が本紙SNSを通して痛切なメッセージを送ってきた。そのうちの代表的な声を以下紹介する。本人らの要請で、苗字を省いて紹介する。
☆ ☆
フェルナンドさん(44歳、理学療法士)は「この病院は日系コロニアを代表する存在ではありません。恐ろしいことが起きています。私たち従業員に対して恥ずべき態度をとっています。私たちは1月に解雇予告手当も支払われないまま一斉に解雇されました。昨年末の13カ月給与も支払われず、12月分の給与も支払われませんでした。この病院は、私がいつも尊敬している日系コロニアをひどい形で代表しています。私たちには家族もいますし、基本最低限の生活すら困っています。病院は支払いの目途もたてられないでいます。とにかく助けてほしい」とのコメントを送ってきた。
「病院の人事部にいくら電話して『いつ払ってくれるのか』と尋ねても、『電話が来たことはきちんと上司に報告する。今は払えないが、資金を探しており用立てでき次第支払う』を繰り返すだけ」とのこと。
8年間病院に勤務したジュリアナさん(31歳)は「私だけでなく、何年も献身的に働いてきた多くの同僚が支援もなく、支払いもなく、精神的ダメージを受けながら去っていった。今日、私たちは絶望的で、請求書は滞納され、借金を返せないために自分の名前が汚され、食べ物もなく、絶望的で屈辱的だ」と書いてきた。
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8年間勤務してきた別のジュリアナさん(41歳、看護技術者)は「私の家族は絶望しています。(パンデミックの間)私たちは何年もこの病院に人生を捧げてきましたが、何の保障もなく退職させられ、本来受け取るべきものさえ支払われていません。私たちは騙されました。どうか、同じ人間として共感の目を向けてください。私たちは何かを恵んでほしいわけではありません。正当に受け取るべき給与を支払ってほしい、それだけです」と書いた。
そして「私たちが長年にわたり学び、実践してきた『サンタクルス流の思いやりのある対応』とは、共感と愛、他者への配慮に満ちたものでした。それならば、長年にわたって献身してきた職員に対するこの扱いは『サンタクルス流』と言えるのでしょうか?」と厳しく問いかけた。
ライスさん(30歳、看護技師)は、「私は2年5カ月勤めた病院を、何の説明もなく1月21日に解雇されました。40%以下の退職金しか支払われず、交通券、食券、休日手当、13カ月給与、1月分の給与も受け取っていません! FGTSへの登録すらないことがわかりました。彼らが私たちにしたことは容認できません。病院は資金がないと主張するが雇用を続けている。病院はしばらく困難な状況にありましたが、まだ存続しています。履行されていない労働者の権利を支払う必要があります。助けてください」とのメッセージを寄せた。
3日に解雇されたミレーネさん(39歳、看護技術者)は、「2015年に働き始めた時は、日本文化を感じさせる上質な看護が私たちの誇りだった。今は非人間的労働環境、まったく変わってしまった。病院内では日系社会の信用がまったく崩れている」と警鐘を鳴らす。
「私たちは約80人のグループで状況を共有している。皆、常にサンタクルス流のケアを提供し、病院は常にその優れた看護とサービスの質で認められてきました。しかし、彼らは全員、労働権を受け取ることなく解雇された。1月と2月に解雇された全員が12月分の賃金を受け取っておらず、13カ月給さえ受け取っていない者もいる。私たちの背後には、子どもや家族がいる。誰かが行動を起こし、何が起こっているのかを日系社会に示す必要がある。私たちの声を聞いてください」と綴る。