
リオ市のアントニオ・カルロス・ジョビン国際空港(ガレオン空港)で11日夜、ゴル社の航空機が離陸中に、滑走路に停車していた整備用車両と衝突する事故が発生した。ゴル1674便は北東部セアラ州フォルタレーザに向けて滑走路を走行していたが、事故のため、離陸の中止措置が取られた。幸いにも負傷者はいなかったと12日付G1など(1)(2)(3)(4)が報じた。
事故機は2024年製のボーイング737MAX8型機で、最大186人の乗客を搭乗させることが可能だ。事故当日の22時頃、航空管制が同機に対して離陸を許可し、パイロットが航空機を離陸させようと走行している最中、機内の全員が突然強い揺れを感じた。
パイロットは管制官に対し、「滑走路の真ん中で車に衝突した」と報告。その後、管制官が確認を求めると、パイロットは「滑走路上だ」と答えた。事故を受けて離陸が中止され、乗客および乗員は安全に降機した。
空港を運営するコンセッション業者「リオ・ガレオン」は事故の詳細を発表し、負傷者がいなかったことを確認。その後、空港は通常通り運行を続け、離着陸に影響はなかったと伝えた。
一方、ゴル航空は、リオ・ガレオン社の整備用車両と衝突したことを説明し、乗客に対して代替便を提供したことを発表。リオ市に留まることを希望した乗客には宿泊、交通手段、食事などの支援が行われた。
乗客の1人である、セアラ州在住のアチラ・デ・オリヴェイラ氏は、事故の瞬間を機内から動画撮影しており、事故は航空機が高速で進行していた際に発生したと述べた。「離陸寸前に突然揺れと音を感じ、パイロットはブレーキをかけ始めた。滑走路の終点で無事に機体が止まれるかどうか不安だった。それは恐怖の瞬間だった」と振り返った。
航空事故調査・防止センター(Cenipa)は、空港の安全管理に違反があったか否か、また車両が離陸滑走路に進入した原因について、調査を開始した。