熱波到来で体感温度が70度に⁈=アスファルトが溶ける珍現象も

熱波の影響で溶けてしまった三角コーン(12日付G1の記事の一部)
熱波の影響で溶けてしまった三角コーン(12日付G1の記事の一部)

 12日付CNNブラジル(1)によると、ブラジルのほぼ全土に熱波が到来し、12〜21日の間、南部、南東部、中西部、北東部などの広い範囲で猛暑が予想され、注意が呼び掛けられている。特にリオ州、ミナス・ジェライス州、バイア州、ペルナンブコ州、ピアウイ州などで気温が40度近くに達する可能性が高く、サンパウロ総合大学(USP)の応用気候学データに基づく予測によれば、一部の都市では体感温度が最大で70度に達する可能性があるという。
 気象専門家によれば、体感温度は摂氏温度と相対湿度の組み合わせにより算出され、湿度が高い地域では、実際の気温以上の暑さを感じることになる。例えば、気温が38度で湿度が60%の都市では体感温度は55度に達し、一方、気温が41度でも湿度が40%であれば、体感温度は53度になる可能性がある。
 世界気象機関(WMO)によると、気温が平均よりも5度高い状態が5日間続く場合、それは熱波と見なされる。熱波の到来により、南部ではすでに様々な影響が出ており、珍しい現象も記録された。
 12日付G1(2)によると、リオ・グランデ・ド・スル州中部サンタマリア市で、屋外駐車場に置かれていたゴム製交通標識の三角コーンが、3日間にわたって日光にさらされ、灼熱のアスファルトの上で変形した様子が動画に収められ、SNS上で話題となった。
 気象観測所によると同市ではこの7〜10日の期間に最高気温が37度に達しており、2025年に入って2度目の熱波に見舞われていた。
 さらに、サンタカタリーナ州南部のマラカジャ市では、気温が41度に達した11日、大通りのアスファルト表面の一部が熱波で溶ける現象が発生。男性がアスファルトの上を歩くと、靴が沈み込み、地面に跡を残す様子が動画に記録され、拡散された。(3)(4)
 熱波の期間中には水分補給をこまめに行い、軽装を心掛けて熱中症を予防し、日焼け止めを定期的に塗り、午前10時〜午後4時は長時間直射日光を浴びないようにすることなどが推奨されている。

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