
北東部セアラ州に住むマノエル・アンジェリン・ジーノさん(105歳)とマリア・デ・ソウザ・ジーノさん(101歳)の夫妻が、世界で最も長年連れ添った存命中の夫婦として、14日にギネス世界記録に認定された。2人は1940年11月20日に結婚して84年と86日間を過ごし、13人の子供、55人の孫、54人のひ孫、12人の玄孫をもうけたと同日付G1など(1)(2)が報じた。
2人が出会ったのは1936年、マノエルさんが17歳、マリアさんが13歳の時だった。それぞれ農業に従事しており、マノエルさんが黒砂糖の運搬のため、マリアさんが住む地区を訪れ、彼女と出会ったが、その時は恋愛には発展しなかった。それから3年後の1939年、年頃になったマリアさんを見たマヌエルさんはすぐに恋に落ちたという。
だがマリアさんの両親は当初、2人の交際に反対し、「結婚したければ1年以内に家を建てることが条件」と言った。
それを聞いたマノエルさんは必死に働き、2人が一緒に暮らせる家を建てることに成功。マリアさんの両親の信頼を得て2人は1940年11月に結婚式を挙げた。当時、マノエルさんは21歳、マリアさんは17歳だった。夫婦は13人の子に恵まれ、共にタバコの栽培と販売に従事した。
孫の一人で、現在は夫婦の世話をしているヴァレリアさん(42歳)は、「祖父母は増え続ける家族のために必死で働き、子供たちを何不自由なく育てました。私が2人の子孫であることを誇りに思い、幸せに感じています」と語った。
ヴァレリアさんの母親は出産時に命を落とし、その後、マリアさんが母親代わりとなってヴァレリアさんを育て上げた。ヴァレリアさんは「祖母は60歳を目前に、赤ちゃんを抱えて悲しみに立ち向かったのです」と明かした。
結婚生活が長続きする秘訣を尋ねられたマリアさんは、「答えはシンプルですよ。愛情がすべて」と答えた。ヴァレリアさんによると、マリアさんはマノエルさんが結婚生活で常に示してきた勇気、愛、家族への献身に対して、いつも敬意を抱いているという。
ギネス記録の認定を知り、2人は喜んだという。現在マノエルさんは、歩行に困難を感じているものの、依然として健康状態は良好で薬を必要としないという。一方、マリアさんは2年前に大腿骨を骨折し、それ以来動きが制限されているが、高血圧以外には特に健康に問題はない。4月の彼女の102歳の誕生日を、家族全員が楽しみにしているという。
夫婦は1日の大半を一緒に過ごしているという。84年前に始まった2人の絆は現在まで続いており、家族にとって大きな希望となり、その愛と信頼は世代を超えて語り継がれている。