記者コラム＝代理輸出案件にご注意を＝トラブルに巻き込まれることも

　先日、とあるネットのブラジル関連掲示板で、日本のペット犬販売業者がブラジルに行く日本人旅行者に対して、検疫済みペット犬の持ち込み協力を依頼しているのを見つけた。いわゆる輸入代行だ。協力者には航空代の半額から全額が支払われるという。
　ネット掲示板ではこうした輸入代行依頼の書き込みを時折り見かけるが、予期せぬトラブルに見舞われることも多く、依頼を受けることはあまりお勧めしない。
　先述のペット犬輸入代行の場合、輸送中に犬がケガや死亡すると、代行者の責任が問われる場合があり、損害賠償を請求されるケースも考えられる。また、ペット犬に限らず、依頼物に違法な物品が仕込まれていた場合、代行者が密輸犯として罰せられるという大きなリスクがある。
　航空費用が高騰している昨今、旅行者に対する輸入代行の依頼も増えている。目先の報酬に釣られて厄介なトラブルに巻き込まれないようご注意を。