らむ音さんをNHKワールドが紹介=日系3世落語家がポ語落語を大泉で

NHKワールド「Rakugo Leaps Over Language Barriers」

 「こんなに面白い落語を日本語だけでやるのはもったいない!」――そんな興味深い言葉が散りばめられた英語番組「Rakugo Leaps Over Language Barriers(落語が言葉の壁を超える)」が、「NHKワールド JAPAN」(https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/shows/2084065/)で1月13日に公開された。主人公は、日本生まれの日系ブラジル人3世の落語家・らむ音さんだ。
 らむ音さんはこどもの頃、家庭内ではポ語環境で育ちった。「私の様にブラジル人コミュニティで育った人の中には、日本に住んでいるのに日本文化が分からない人がいる」との体験から、むしろ、それを知るために日本の伝統文化のど真ん中である落語に飛び込んでやろうとの思いが説明される。
 番組では〝ブラジルタウン〟群馬県大泉町でブラジル人向けの寄席を開き、ポルトガル語で落語を披露した様子が映し出される。「饅頭怖い」という伝統落語を、ブラジル人に分かりやすいように「ブリガデイロ怖い」に変え、会場からは笑いが沸き上がっていた。
 番組は約10分間で、同番組は英語が中心だが、登場人物の多くは日本語でしゃべり、それに英語字幕とナレーションが付く。本紙過去記事には、らむ音さんへのインタビュー記事《日系ブラジル人3世の落語家らむ音さん=日本で活躍、3カ国語で挑戦》は(https://www.brasilnippou.com/2024/240518-31colonia.html)も。

最新記事