世界のベストビーチにブラジル2カ所=イパネマとムーロ・アルトが選出

イパネマ・ビーチ(Foto: Raphael Nogueira/Unsplash)
イパネマ・ビーチ(Foto: Raphael Nogueira/Unsplash)

 旅行に関する世界最大の口コミサイト、トリップアドバイザーの「トラベラーズ・チョイス・アワード2025」が発表され、ブラジルのイパネマ・ビーチ(リオ州リオ市)とムーロ・アルト・ビーチ(ペルナンブコ州イポジュカ市)が、世界のベストビーチ25に選ばれた。イパネマは13位、ムーロアルトは25位にランクインしたと、18日付のCNNブラジルなど(1)(2)が報じた。

ムーロ・アルト・ビーチ(Foto: Wikimedia Commons)
ムーロ・アルト・ビーチ(Foto: Wikimedia Commons)

 このランキングは、世界中の旅行者から集められた評価や意見を基に、1年間をかけて集計されたものだ。ブラジルには世界15位の長さを誇る7491キロもの海岸線があり、赤道直下の熱帯から温帯までのさまざまな生態系が広がっているが、中でもこの2カ所は別格といえそうだ。
 13位にランクインしたイパネマは、昨年の17位から四つ順位を上げた。「素晴らしき都市(Cidade Maravilhosa)」と呼ばれるリオの中でも最も有名なビーチで、トム・ジョビンとヴィニシウス・デ・モライスのボサノバ「イパネマの娘」に登場し、世界中の観光客を魅了し続けている。
 約2キロメートルにわたるビーチでは、サーフィンやビーチバレーなどのアクティビティが人気を集めており、また、海辺のバーや賑やかな夕陽も魅力の一部として紹介。「1日を通して楽しめるビーチ」として評価された。
 一方、ムーロ・アルトはペルナンブコ州の美しい海岸線に位置し、白い砂浜、天然プール、温かく穏やかな海水が特徴だ。カヤックやシュノーケリングなどのアクティビティが楽しめる場所として人気があり、家族連れに理想的な場所だと紹介された。「波音を聞きながらトロピカル・ドリンクを味わったりするのがオススメ」と評価された。近隣には、やはり魚がたくさん見られる天然プールで有名な観光地ポルト・デ・ガリーニャスもあり、国内で最も美しい海岸エリアの一つとして名高い。
 ムーロ・アルトは昨年も同ランキングで25位に位置しており、その人気は不動のものとなっている。
 同ランキングでは、ギリシャのエラフォニシ・ビーチが1位に選ばれた。クリート島の南西部に位置し、透き通った水とピンク色の砂浜が特徴的なこのビーチは、欧州の夏の定番の観光地であり、家族連れにも最適な場所として知られている。2位にはタイのプーケット島にあるバナナ・ビーチ、3位にはカリブ海に浮かぶオランダ領の島アルバのイーグル・ビーチがランクインしている。
 南米エリアだけを見るとブラジルのイパネマが1位、ムーロ・アルトが2位、サンショ(ペルナンブコ州)が3位、エスペーリョ(バイア州)が5位、フォルノビーチ(リオデジャネイロ州)が6位に選ばれ、ブラジルは南米において非常に高い評価を受けていることが示された。

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