かつらに隠された衝撃の事実=空港検査で取締官が見抜く

かつらの下に隠されたコカイン(Foto:Reprodução/Facebook/Policía Nacional de los Colombianos)
かつらの下に隠されたコカイン(Foto:Reprodução/Facebook/Policía Nacional de los Colombianos)

 一見、何の変哲もない旅行者に見えた男性だが、空港のセキュリティ検査で警察の鋭い目に止まり、彼の頭部に隠された衝撃の事実が明らかになった――南米コロンビアの北部、カルタヘナ市にあるラファエル・ヌニェス国際空港で24日、オランダの首都アムステルダム行きの旅客機に搭乗しようとしていた40歳のコロンビア国籍の男が、装着していたかつらと頭皮の間にコカイン19カプセル(総重量220グラム)を所持していたとして逮捕された。押収された薬物の市場価値は約1万ユーロ(157万円、60万5千レアル相当)以上に達すると、25日付UOLなど(1)(2)(3)が報じた。
 容疑者はアムステルダム行きの便に搭乗しようと出国検査を受けていた際、麻薬取締官によって検挙された。野球帽の下に隠された男の髪の毛が「わずかに逆立っている」ことに気づき、取締官はその不自然さに疑念を抱いたという。
 男は別室に連行され、取締官はそのかつらの下に巧妙に隠されていたコカイン19カプセル、合計220グラムを発見した。
 男の名前は公開されていないが、過去に2回、薬物取引の前科があることが確認されており、今後、彼は薬物の密輸、製造、違法所持に関する再犯で起訴されることとなる。コロンビア検察庁は、彼が国外渡航していた頻度、大規模な犯罪組織との関連について捜査を進めている。現時点では、彼が単独犯でない可能性が高いとされ、今後の捜査によって新たな関与者が明らかになることが期待されている。
 警察は、専門家がプロファイリング技術を通じて容疑者を特定したと述べた。この手法は、麻薬取締官が乗客の行動、外見、旅行歴、その他の基準を詳細に分析し、疑わしい人物を特定するために使用される。専門家は、過度の緊張や会話の一貫性のなさなど、麻薬運搬者に共通する行動パターンを注視している。
 コロンビアでは、今年に入りすでに450人以上が薬物取引で逮捕され、大麻やコカインベースを含む115キロ以上の幻覚物質を押収した。同国は世界有数のコカイン輸出国でとして知られ、当局は空港や国境での麻薬取締り活動を一層強化している。

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