カーニバル中に訪れたい!=サンパウロ市のお薦め文化展示5選

サンタンデール灯台で開催中の特別展示「シセロ・ジアス―砂糖と愛」(Foto:Divulgação/Raquel Silva)
サンタンデール灯台で開催中の特別展示「シセロ・ジアス―砂糖と愛」(Foto:Divulgação/Raquel Silva)

 サンパウロ市カーニバルでは今年、過去最多の767のブロッコ(路上カーニバル)が行われる予定だ。市発表によると、期間中に450万人がサンパウロ市を訪れ、昨年の440万人を上回る見込み。観光客を惹きつける文化的な企画も目白押しで、カーニバルの喧騒を少し離れて心豊かなひとときを楽しむのにぴったりな特別展示プログラム五つを、19日付のCNNブラジル(1)が紹介している。
【《1》映像と音の博物館(Museu da Imagem e do Som)】
期間中に三つの展示を開催。一つは歌手ネイ・マトグロッソのキャリア50周年を祝う特別展示で、21日から公開中。個性的なパフォーマンスで知られるネイが、キャリア初期の「セコス&モリャードス」のボーカリストとして活動していた時期から、2021年のアルバムまでを振り返る。展示は六つのエリアに分かれて、衣装やショーの小道具、ミュージックビデオ、アルバムカバー、インタビューの抜粋、写真が展示されている。
 もう一つは27日から公開される「ジョーヴェン・グアルダの60年」。この展示は1965年にテレビ・レコードで始まった音楽運動「ジョーヴェン・グアルダ」の影響を受けたブラジル音楽シーンを紹介。入場料は15レアルからで、住所(Av. Europa, 158, Jd. Europa)。火曜日は無料。開館時間は火〜金10時~19時、土10時~20時、日・祝10時~18時。
【《2》サンタンデール灯台(Farol Santander)】
特別展示「二輪車と一国」展は初期のオートバイの歴史、エンジンの創造、デザイン進化を紹介、バイク、道具、保護具などが展示されている。
 「シセロ・ジアス―砂糖と愛」をテーマに、アーティストである彼の42点の作品が展示されている。「アンドロメダ―終わりなき宇宙」という展示が開催され、宇宙の進化をテーマにした感覚的かつインタラクティブな展示も行われている。
 住所(Rua João Brícola, 24 – Centro)。入場料金は割引で22・50レアル、通常で45レアル。開館時間は火〜日9時~20時。
【《3》イピランガ博物館(Museu do Ipiranga)】
2022年に改修・拡張されて再開館した同博物館は、カーニバル期間中も通常通り開館しており、毎月第一日曜日には無料で入場できる。館内にはブラジルやサンパウロ州の歴史を紹介する長期展示が多数あり、おもちゃ、陶器、貨幣、イメージ、物品なども収蔵されている。
 特別展示「煙のあるところ」では気候変動に関する問題を扱っており、3月4日まで無料で公開。
 住所(Rua dos Patriotas, 100 – Ipiranga)。入場料金は15〜30レアル。開館時間は火~日10時~17時(最終入場は16時まで)。
【《4》ファヴェーラ博物館(Museu das Favelas)】
この博物館はファヴェーラ(貧民街)をテーマにした展示が行われており、カーニバル期間中は通常通り営業。ファヴェーラ出身のヒップホップグループのラシオナイスMCsの歴史や「流動するファヴェーラ」などの展示が行われている。
 ファヴェーラでの生活を体験できる展示もあり、コミュニティの形成やその文化的・芸術的な表現についても理解を深められる。
 住所(Largo Páteo do Colégio, 148 – Centro)。入場無料。開館時間は、火~日10時~17時(18時まで滞在可能)。
【《5》サッカー博物館 (Museu do Futebol)】
サッカー・スタジアム「パカエンブー」内のサッカー博物館は、カーニバル期間中も通常通り開館。サンパウロ市のアマチュアサッカーに関する特別展示や、サッカーの歴史に関する長期展示も行われている。3月4日には入場が無料となる特別プログラムが用意されており、ライブ音楽が楽しめ、開館時間は21時まで延長される。市東部サンタアメリア地区のサンバのバンド隊によるワークショップも開催され、観客に向けてパフォーマンスが披露される予定だ。
 住所(Praça Charles Miller, s/n, Estádio de Pacaembu)。入場料は12レアル~。開館時間は水・土・日9時~18時、火9時~21時。

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