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イベント広報によれば、第8回目を迎える日本国内最大のブラジル人学校スポーツイベントJEBRA(ブラジル人学校対抗戦)は、新競技も加わり参加者は過去最多になる見込み。4月12日、13日の2日間にわたって静岡スタジアムエコパで開催され、ブラジル国外で行われるブラジル人学校のスポーツイベントとしては最大規模を誇る。
これは在日ブラジル人コミュニティにとって欠かせない年間行事で、在日ブラジル人の統合推進やスポーツ振興の観点から、その重要性は日本政府からも認められている。JEBRAは子どもたちのスポーツ精神や協調性を呼び覚まし、成長を促すことを目的に、日本社会に対する敬意や社会的統合を重んじつつ、ブラジル文化や健康的なライフスタイルの普及活動に取り組んでいる。
参加の申し込みは3月10日まで。種目は陸上競技(短距離、リレー、走り幅跳び)、サッカー、卓球、バレーボール、チェスのほかに、今年は柔道、柔術、テコンドーが新たに加わる。参加選手の年齢は6歳から18歳まで、上位入賞者にはメダルを授与。今年は、国内外の教育機関30校、選手1300人以上、観客1万人以上の参加が見込まれている。
JEBRAはJogos Escolares Brasileiros no Japãoの略称。年に一度、競技や文化交流、人間形成のために在日ブラジル人学校の生徒を集めて開催される。NPO法人ソヒゾ・デ・クリアンサ日伯交流協会が主催する異文化との融合を通じたスポーツの祭典で、ブラジル国スポーツ省、在浜松ブラジル総領事館、浜松ブラジル市民評議会などの後援を受けている。
同協会は、ブラジル人集住地域の静岡県菊川市を拠点に30年以上活動。同協会代表のマルシア・ロシャ氏は、「スポーツの実践のために子どもたちを集め、競争心やルールを尊重する気持ちを呼び覚ますことは、将来の市民育成に不可欠。大会に参加した子たちの多くは、今や日本で社会人となり何らかの形で国に貢献しています」と話す。在浜松ブラジル総領事館のアウデーモ・ガルシア総領事も、これは「日本国内では最大のブラジル人学校スポーツ大会であり、この種の取り組みとしてブラジル国外で開催されるイベントの中でも最大規模」だという。
同イベントは入場無料。詳しくはサイト(https://jebrajapao.com/)、問い合わせ先メール(jebrajapao@gmail.com)、電話(080・6286・2021)、参加を希望する学校の応募はこちら(https://jebrajapao.com/formulario/escola)から。