茶道裏千家ブラジルセンター(林宗一代表)は、昨年2024年のブラジルでの裏千家70周年を記念し、『Cultura Japonesa – Um encontro com a Cerimônia do Chá 日本文化―そして茶の湯』(ポルトガル語版)を刊行した。1月19日に行われた初点と新年会、70周年式典でお披露目され、援助・協力者に配布されたものを、一般に販売開始する。187全ページカラーで、上質な紙で美しい印刷となっている。
茶の湯だけでなく、日本の文化、年中行事などを網羅した内容で、ポルトガル語でここまで日本の伝統的な文化を紹介したものは初めてだそうだ。
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編集部を訪れた、翻訳と校正に携わったヴェロニカ・ナガエさん(3世)は、1970年代に家族全員で日本に行き、そこでお茶に興味を持ったそうだ。子育てで中断したりもしたが、2009年からお茶を習い続けているという。「作法だけじゃなく、お茶の精神的な面に興味があり、よりよい人間になりたい、という向上心からお茶を続けています。お茶を点てているときは集中しているので心が落ち着きます」とお茶のわびさびに魅せられていると語った。
「裏千家ブラジルのホームページに日本語とポルトガル語で掲載してきたものを、ピックアップして載せています。お辞儀の仕方も、全部写真付きで解説しているのでとても分かりやすいです。ポルトガル語で掲載しているので、美しい日本の文化を、日本の伝統をぜひ知ってほしいです」と笑顔で述べた。
本は一冊80レアル、書店での販売はなく、全国に発送可(郵送代は別)。問い合わせはコジロー出版(電話 11・3277・41
21/WhatsApp :11・994
78・2433メールed.kojiro@gmail.com)まで。電話対応時間は午前9時から午後2時。