
中米バハマのフリーポート沖で2月9日、ブラジル人ダイバーのカメラがサメに飲み込まれ、その瞬間を捉えた映像が公開されて注目を集めている。この映像は、まさに飲み込まれたカメラ自体が撮影したもので、サメの迫力満点の捕食シーンのみならず、サメの口内の様子を映し出した貴重な場面も収められており、見る者に衝撃を与えていると2月25日付オ・グローボなど(1)(2)が報じた。
この動画は、アンドレア・ラモス・ナシメントさんによって10日に投稿され、28日時点で24万件を超える「いいね!」を集めるなど、世界中で大きな反響を呼んでいる。
アンドレアさんは沖縄県で、同じくブラジル出身のペドロ・ヤンさんと共同でダイビングスクール「アロハダイバーズ沖縄」(https://www.facebook.com/mergulhoemokinawa)を経営し、インストラクターとしても活躍している。今回のダイビングは特別ツアーの一環で、生徒たちを率いてバハマのタイガービーチに出向いていた。
タイガービーチは「サメの楽園」として知られ、特にタイガーシャーク(イタチザメ)が多く生息することで有名だ。このビーチでは、ツアー参加者はサメと一緒に泳いだり、近づいて餌を与えたりすることができる。
だがこの日、1匹の好奇心旺盛なサメがグループに近づき、カメラを餌の一部だと勘違いして飲み込んでしまった。
映像には、サメが獲物を攻撃する際の素早い動きや、その口内の形状、鋭い歯が鮮明に映し出されている。動物の体内から撮影されたことで、海の生き物がどのように周囲の物を観察しているかを垣間見ることができる。しばらくして、サメはカメラが食べ物ではないことに気付き、それを吐き出して元の持ち主に戻した。
ヤンさんによれば、海の生き物がカメラを飲み込むのはそれほど珍しくはなく、彼の10年間のダイビング経験の中でも、これが初めてではなかったという。