東洋街プレカーニバルで盛況=ブロッコ和太鼓生が和風サンバ

 
 
 
 
 
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Uma publicação compartilhada por ブラジル日報/Diário Brasil Nippou (@brasilnippou)

 サンパウロ市プレカーニバルの一環として、木下節生太鼓グループの「Bloco Wadaiko Sho(ブロッコ和太鼓生)」が22日(土)午後、リベルダーデ区ガルボン・ブエノ街の東洋庭園から出発して、日本の伝統的民謡をサンバ風に演奏する形で路上パレードを行い、沿道にはたくさんのブラジル人客が集まって日伯文化融合の路上カーニバル(Carnaval de Rua)を楽しんだ。
 東洋街の路上では高知県民謡「よさこい」、群馬県民謡「草津節」、沖縄県民謡「安里屋ゆんた」などが次々にサンバ風で演奏され、逆にボサノバ「アクアレラ・ド・ブラジル」を和太鼓と横笛で和風に演奏するなど、同グループならではの味付けで日伯音楽融合の世界が繰り広げられた。
 普段は微動だにしない金色のサムライ衣装の路上彫刻アーチストが、リズムに合わせて体を動かす光景も見られた。鳥取県人会傘踊り隊も加わって華やかさを演出し、ブロッコはそのまま愛知県人会館まで1キロ程度を行進し、建物内でショーも行った。
 木下代表(57歳、2世)は「練習通りにできてよかった」と胸をなでおろした。サンバ風演奏を始めたキッカケを問うと、一緒に指導する岩本光恵さんが2017年に郷土民謡大会で優勝したことから、翌年から日本民謡に合わせてブラジル楽器を入れてサンバ風演奏をする試行錯誤を始めたという。木下代表自ら以前エスコーラ・デ・サンバVAIVAIの打楽器隊に所属して本場のリズム感やパルチード・アウトを自分のものにし、それが和太鼓に置き換えられている。

ガルボン・ブエノ街をパレードする様子

 同太鼓グループの一員として6年間活動をしている高田アレシャンドラさん(48歳、3世)は「街頭の観客が楽しんでくれていたので、叩いていて楽しかった。この和風サンバパレードが東洋街名物として定着してくれると嬉しい」と語った。同じく10年間活動する畑島アイコさん(75歳、2世)も「民謡をサンバ風に叩くのはけっこう難しいのよ。すごく良い取り組みだと思うけど、演奏は大変」と笑顔を浮かべた。
 当日、愛知県人会館では吉村尊雄三線胡弓研究所、鳥取県人会傘踊りも一緒に演奏を披露した。

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