
サンパウロ日伯援護協会(援協、税田パウロ清七会長)傘下の高齢者施設スザノ・イペランジアホームによる「第29回ダリア祭り」が、3月1日、2日、8日、9日の2週末4日間にわたってスザノ市の同ホーム(Estrada do Tani, 751-A, Vila Ipelandia)で開催されている。2日午前11時からは室内会場の舞台で開会式が行われた。快晴に恵まれた暑さの中、ホームを訪れた人々は色とりどりに咲き誇るダリアの花を写真におさめるなど、夏の一日を楽しんでいた。
開会式にはスザノ市のイシ・ペドロ市長ら地元関係者をはじめ、ブラジル日本文化福祉協会理事の水本セルソ氏、ブラジル日本都道府県人会連合会の谷口ジョゼ会長、援協の菊地義治名誉会長、税田会長、洲崎順副会長、園田昭憲副会長、小田セルジオ副会長ら役員が登壇した。
開会あいさつで、イペランジアホームの中田和夫運営委員長は、数年後をめどに本格的な「ダリア園」に移行していくと強調。「ダリア祭りが開催できるのは、スザノ市及び近郊地域をはじめとする多くのボランティアの皆様の協力のお陰。たくさんの方々に美しいダリアの花を見ていただきたい」と述べ、関係者への感謝の気持ちを表していた。
スザノ市のイシ市長は「イペランジアホームでのダリア祭りは我々スザノ市にとっても大切なイベント。市としても協力し、盛り上げていきたい」と話していた。

開会式前後の特設舞台上では、日系歌手による歌謡ショーや「気炎太鼓」の演奏、ダンスや各種舞踊などが披露された。また、会場ではダリアの球根や野菜類をはじめ、特製焼きそば、特大焼き魚、たこ焼き、お好み焼き等の食べ物も販売。イチゴのスムージー、手作りジャムやカキ氷を販売していた援協ボランティア・グループのブースでは、暑さの影響でカキ氷が飛ぶように売れるなど盛況を博していた。
サンパウロ市ビラ・カロン区から約20人の友人らと一緒にマイクロバスに乗って来たという島アウレアさん(79、2世)は、「(コロナ禍の)パンデミック前は50人くらいで(ダリア祭りに)来たこともありました。遊び仲間たちと、あちらこちらに行くのは楽しいです」と笑顔を見せていた。
サンパウロ市リベルダーデ区の援協前(Rua Fagundes, 121)から発着の専用送迎バス(1人70レアルで入場料込み)の予約など、同祭に関する問い合わせは援協福祉部(電話11・3274・6518、11・96496・7712)まで。