金曜日の取引は絶好調で終了! カーニバルは終わったようで終わっていない! 市場はお祭り騒ぎで、Ibovespaは1.36%上昇し、125,034.63ポイントで取引を終了。1,677.88ポイントの上昇を記録し、これは2月14日の2.70%以来の最大の上昇幅となった。カーニバルで短縮された2日半の取引週だったが、全日程がプラスで終わり、週間の上昇率は1.82%となった。2月の不調を3月が取り戻す形となった。
唯一の残念な点は、商業ドルが0.57%上昇し、5.79レアルになったこと。しかし、DI(将来金利)は市場の期待に応え、カーブ全体で大幅に低下(依然として14%以上)。
FRBは利上げを見送る見通し
Ibovespaの上昇は「国内外の要因の両方が影響した」と投資専門家のクリスチャン・イアルッシ氏は説明。「国際的には、米国の利下げの可能性が新興市場を押し上げ、ブラジル資産をより魅力的にした。この楽観論は、米国の雇用統計(Payroll)が予想を下回り、FRBが金融緩和に踏み切る余地が生まれたことで強まった」と述べた。
実際、米国の労働市場を示す最も重要な指標である雇用統計(Payroll)は、発表直後に米国債の利回りを低下させた。しかし、午後に入るとFRBのジェローム・パウエル議長が「焦る必要はない」と発言し、「FRBはより明確な状況を待つ余裕がある」との認識を示したことで、楽観ムードに冷や水を浴びせた。ただし、彼は「慎重になるコストは非常に低い」とも述べ、市場はまるでカーニバルのサンバのように揺れ動いた。結果として、米国債利回りは再び上昇し、NYの主要指数も上昇した。
トランプ氏がさらなる関税を示唆
貿易摩擦の話題では、ドナルド・トランプ大統領がまるで「暴れん坊の王様」のような発言を繰り返している。彼は「カナダの乳製品と木材にすぐに関税を課すべきだ」と述べた。
また、「EUは関税の面でひどく不当な対応をしている」と批判し、「インドは米国製品の輸入関税を引き下げる」と主張。さらに、「各国ごとに関税を決定する基準は、公平性(Justice)だ」と述べた。
ブラジルGDPとルーラ大統領の発言
こうした外部要因も投資家の注目を集めたが、市場が最も反応したのはブラジルの2024年第4四半期のGDPだった。予想を下回ったものの、2024年全体では近年で最も堅調な成長を記録した。
「成長ペースの鈍化は予想通りだったが、実際のデータでは需要の落ち込みがより顕著だった」とRio Bravoのエコノミスト、ジョゼ・アルファイシュ氏は分析。「金融引き締めの影響が消費減少という形で表れたため、中央銀行が15%を超える追加利上げを行う必要はない」と述べた。この発表は市場にとってまるでカーニバルの優勝サンバのようにポジティブに響いた。
この好材料により、ルーラ大統領が「食料価格抑制のための抜本的な対策が必要」と発言しても、市場の勢いは鈍らなかった。
主要企業の株価上昇
取引市場でも祭りのような動きが見られた。
- Vale (VALE3) は3日連続の上昇で1.46%上昇。鉄鉱石価格の上昇が支援材料となった。
- Petrobras (PETR4) も1.8%上昇。原油価格の回復が追い風に。
- 銀行株 も1%以上の上昇。Santander (SANB11) は2.45%上昇。
- 小売セクター は金利低下を好感し急騰。Magazine Luiza (MGLU3) は10.55%上昇。指数外のCasas Bahia (BHIA3) は19.14%上昇し、週間では36%以上の上昇を記録。
- SLC Agrícola (SLCE3) は2.73%上昇。拡張計画が好感された。
- WEG (WEGE3) は1.29%上昇。大手銀行が同社の成長見通しをポジティブに評価。
来週はカーニバルの名残を捨て、2月のインフレ指標(ブラジル・米国ともに水曜日発表)に市場の焦点が移る。さらに、3月9日(日)から米国でサマータイムが始まり、ブラジルのB3市場の取引時間も変更される。ストリートの祭りは終わっても、投資家たちは市場の「利益の祭り」が続くことを期待している。
ドルは5.79レアルへ上昇も、週単位では2.15%の下落
米国の金融政策に対する慎重な見方が広がり、金曜日の取引でドルは0.57%上昇し、5.79レアルに達した。しかし、カーニバル短縮週全体では2.15%の下落を記録。
FRBのパウエル議長は「慎重でいることのコストは現時点では非常に低い」と述べたが、「関税による価格上昇が長期的なインフレ期待に影響する場合、金融政策の対応が必要になるかもしれない」とも指摘した。
B3の取引時間変更:3月10日から短縮
ブラジル証券取引所B3 (B3SA3) は、3月10日(月)から取引時間を短縮すると発表した。
この変更は、米国とヨーロッパのサマータイム開始に伴うもので、株式、デリバティブ、先物契約に影響を与える。なお、3月31日には、ミニドル先物(FRW)や欧州指数(DAX、Euro Stoxx 50)に関する取引時間も新たに調整される。
この変更は、2024年11月に取引時間を延長した決定を覆すもの。B3は、「国際市場の動向とズレをなくし、裁定取引や流動性の確保を図るため」と説明している。