IKEMEN RAMEN、19日開店=「麺」を楽しむラーメン店

倉智オーナー

 「イケてる麺」を提供する店、「IKEMEN RAMEN」が19日(水)、サンパウロ市パライゾ区にオープンする。博多名物の豚骨ラーメンやうどん、様々な種類の餃子を楽しむことができる。
 同店オーナーの倉智隆昌さんは同市リベルダーデ区の人気豚骨ラーメン店「一幸舎」や製麺所「慶史」なども経営。13日に行われた試食会で「メニューの一つ一つから、立地、内装、ユニフォームに至るまでこだわり抜きました。この店は僕の飲食業人生の集大成。これ以上のものは作れません」と同店への思いを語った。
 同店で提供する麺料理には、系列の製麺所「慶史」で開発した麺を使用。豚骨ラーメンにはツルッとした食感が特徴の低加水極細麺、北九州小倉発祥の肉うどんには、こってりとした味付けに負けない存在感のある中太うどんを用いる。その他、和牛二郎ラーメンや、トリュフオイル豚骨ラーメンなども用意し、それぞれに合ったこだわりの麺を提供する。
 看板メニューの豚骨ラーメンは、スープに博多の醤油メーカーと共同開発した特製タレ(かえし)を用い、「タレ系」と呼ばれる全世代に受けるマイルドで軽い仕上がりにした。餃子も定番の焼き餃子だけでなく、鴨の小籠包や海老ワンタン、アボガドの春巻きを用意。倉智オーナーは「焼き、蒸し、茹で、揚げと多彩な表現で料理の魅力を伝えたい」と語る。

イケ麺ラーメン店舗外観

 立地は日本文化広報施設「ジャパンハウス」のほど近く。外装はコンクリートの打ちっぱなし、内装は木材とメタリック材を用いたモダンな意匠だ。マネージャークラスの制服は岐阜県郡上八幡の工房で仕立てた特注の印半纏。ラーメン丼は冷めにくく、手滑りしにくい有田焼の丼を日本から取り寄せた。
 来年にはフランチャイズでの全国展開も視野に入れる。「フランチャイズ展開に必要なフラッグシップ店、セントラルキッチン、食品輸入部門、コンサルタント部門が整いました。新しい技術とビジョンを示すのが、日本人一世である私の使命。『イケ麺』を中南米中に広げたいと思います」と展望を語った。
 ◆店舗情報
 住所:R. Dr. Rafael de Barros, 34 – Paraíso – São Paulo – SP
 営業時間:午前11時30分~午後3時、午後6時~午後9時30分。日曜日定休。
 Instagram:ikemen.ramen.br

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